小泉純一郎総理 靖国参拝 2006(平成18)年8月15日 インタビュー

2006-08-20 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

小泉総理の演説・記者会見等
小泉総理インタビュー
平成18年8月15日

【質疑応答】
【質問】 総理、今回はどのような気持ちで参拝されましたでしょうか。
【小泉総理】 これは毎回申し上げているのですが、日本は過去の戦争を踏まえ反省しつつ、二度と戦争を起こしてはならない。 そして今日の日本の平和と繁栄というのは、現在生きている人だけで成り立っているのではないと。 戦争で尊い命を犠牲にされた、そういう方々の上に今の日本というのは今日があると。 戦争に行って、祖国の為、また家族の為、命を投げ出さなければならなかった犠牲者に対して、心からなる敬意と感謝の念を持って靖国神社に参拝しております。 今年もこの気持ちに変わりはありません。
 今までの過去5年間の私の靖国神社参拝に対する批判をね、よく考えて見ますと、大方、3点に要約されるんじゃないかと思います。 まず一つはね、中国・韓国は不愉快であると反発しているからやめろという意見。 これはどうですかね、私は日中・日韓友好論者なんです。就任以来、現に中国や韓国との友好交流、様々な分野で拡大を続けております。 そういう中で、どの国ともね、一つや二つ意見の違い、対立あります。 それで、一つの意見の違いがある、不愉快なことあると、それによって首脳会談を行なわないことが良いのかどうかと、私はいつでも首脳会談を行う用意があると言っているんですよ。 しかも、靖国神社参拝を条件にしてね、この参拝をしなければ首脳会談を行うと、するならば首脳会談行わないというのが、果たして良いのかどうか。 私は、これはよろしくないと思っています。
 日本の首相というのは、民主的な手続によって選ばれた首相であります。 日中間、日韓の間には様々な課題もある。私は今までの日中首脳会談、日韓首脳会談においても、未来志向で友好を図っていこうと、お互い、相互互恵、相互依存関係、これを深めていこうと、中国の発展、韓国の発展というのは日本に脅威というよりも、むしろ日本にとってもチャンスなんだという事をはっきり表明して、未来志向で友好、交流を進めていこうということを申し上げているんです。 それに対して、私を批判する方、これは、しかし中国が嫌がっていることはやるなと、突き詰めて言うと、中国・韓国が不快に思うことはやるなということでしょ、これについて批判する方をどう思うか。
 もし私が一つの問題で私が不愉快に思う、仮にね、中国・韓国が日本の安保理常任理事国入りに反対しています。 これは日本にとっては不愉快だと、だから私は中国・韓国と首脳会談行わないといったらどちらを批判するでしょう。 私は中国が反対しても、韓国が反対しても、首脳会談いつでも行いましょうと言っているんですよ。 今回もそうですね、私が拒否しているんじゃないんです。という事は、中国の嫌がることは止めなさいというのが靖国参拝批判の一つですね。 中国に不快な思いをさせちゃいけません。中国のいうことを聞きなさい、韓国のいうことを聞きなさい、そうすればアジア外交が上手くいきます。私は必ずしもそうじゃないと思いますね。 一つや二つ、どの国も意見の違いや対立あります、そういうのを乗越えて未来志向で友好関係を進展させていくのが、日本としても他国にしても大事じゃないでしょうか。
 中にはね、小泉はアメリカと親しいと、アメリカのブッシュ大統領が靖国参拝するなと言えばしないだろうと。 そんなことはありません、ブッシュ大統領が靖国参拝するなと私に言ったとしても、私は行きます。 もっともね、ブッシュ大統領はそんな大人気ないことは言いませんけどね。
 もう一つはね、A級戦犯が合祀されているから行っちゃいかんという議論。 これはね、私は、特定の人に対して参拝しているんじゃないんです。この戦争でね、苦しい思いをされ、できれば避けたかった、戦場に行きたくなかった多くの兵士がいるんです。 そういう方々の気持ちを思ってね、何という苦しいつらい体験をせざるを得ない時代に生まれたのだろうかと、そういう犠牲者に対してね、心からやっぱり哀悼の念を表すべきだなと、これ日本の文化じゃないでしょうか。 特定の人がいるから後の人のことは考えなくていいと、一部の、自分では許せない人がいるから、それより圧倒的多数の戦没者の方々に対して哀悼の念をもって参拝するのが何故いけないのか、私はA級戦犯の為に行っているんじゃないですよ。 多くの戦没者の方々に哀悼の念を表す。二度とこのような苦しい戦争をさせてはいけない、そういう気持ちで参拝しているんです。
 それと第3点、憲法違反だから靖国神社参拝しちゃいかんという人がいます。これもね、憲法第19条、第20条、これを良く読んで頂きたい。 私は神道奨励するために靖国神社行っているんじゃありません、今説明したように。 また過去の戦争を美化したり、正当化したりするために行っているんじゃありません。 また軍国主義を称揚する、そういうような気持ちで行っているのではありません。 今申し上げたように、二度と戦争を起こしてはいけないと、戦没者に戦争に行って斃れた方々、こういう方々の犠牲を片時も忘れてはいけないと、そういう気持ちでお参りしているんです。 そして、第19条の思想及び良心の自由はこれを侵してはならない。これどう考えますか、正に心の問題でしょ。これを日本の首相が日本の施設にお参りする、お祈りする、それを、外国の政府もっともだといって、小泉はいかん、小泉を批判する。これが本当に良い事なのかどうか、今の日本の誰にでも許されている自由という問題をどう考えるのか。
 私は伊勢神宮にも毎年参拝しています。その時には何名かの閣僚も随行しています。 別に私は強制していません。そして、皆さんの前で神道形式に則って伊勢神宮に参拝しています。 その時に憲法違反という声起こりませんね。何故なんでしょうか。私はこういうことから、賛否両論あっていいんです、日本は言論の自由認められていますから、今までもこういう事を私は答弁なり、普段の話でしているんです。 今回も全くその同じ気持ちで参拝しているんです。
【質問】 何故、今回、終戦の日の8月15日を選ばれたのでしょうか。
【小泉総理】 これはね、最初、多くの方々が8月15日だけはやめてくれと、様々な方から言ってまいりましたね。そういう方々の意見も聞かなきゃいかんなということでね、敢えて15日を避けて参拝してきました。8月13日、或いは4月、10月、1月と、しかし、8月15日を避けても、いつも批判や反発、そして何とかこの問題を大きく取り上げようとする勢力、変わらないですね。いつ行っても同じです。ならば、今日は適切な日ではないかなと。これから戦没者の追悼記念式典もおこなわれます。私はこれから千鳥が淵の戦没者墓苑にお参りをします。戦没者の追悼式典にも出席します。適切な日だなと判断いたしました。
【質問】 去年、参拝した際は、昇殿をせずに、記帳もしませんでした。今回の参拝では、モーニング姿で、内閣総理大臣と記帳して、昇殿もしたということなんですけれども、その理由についてお聞かせください。
【小泉総理】 今、お話したようにね、今日は戦没者の追悼式もありますし、千鳥ヶ淵の戦没者の墓苑にもお参りしますし、その時にはこの服装で行きますしね、私は、きっちりと昇殿、本殿に参拝した方が、今日は皆騒いでいますから、あのような、去年みたいな形でいくと警備の方も大変でしょ。皆さん、大勢の方々が見えてるしね、そういうことも考えて本殿に参拝するのが適切じゃないかなと思いました。
【質問】 2回目の参拝の時の所感の中では、総理は、終戦記念日やその前後の参拝にこだわって、再び内外に不安や警戒を抱かせることは、私の意に反するとしていました。今日の参拝は、その所感と矛盾するのではありませんか。
【小泉総理】 矛盾しません。それは過去5年を踏まえて、いつ行っても問題にして、混乱にしようとする勢力があるんです。 それは仕方ないんです。そういうことを踏まえて、過去の経験が生きてきたんですね。 いつ行っても参拝に、なんとか争点にしようとか、混乱させようとか、騒ぎにしようとか、国際問題にしようとかいう勢力があるんです。 これに対してね、いけないと言ったって、それは、日本は言論の自由が認められてるんですから、どうにもなりません。 ですから、いつ行ってもこういう騒ぎにしようという勢力があるんですから、8月15日に行っても、適切じゃないかなと。
 また、むしろこだわっているのは、毎回、こだわろうという勢力がいるんですよ、私が、今まで靖国神社の問題も、質問された時以外は答えたことがないんですよ。 自ら、靖国問題をこうだああだと言ったことはなくて、いつも皆さんの質問に答えて言っているわけです。 いろいろな説明や他のことも言いたいんですけれども、一番マスコミが取り上げるのは靖国参拝のことでしょ。 そういうのは、やめた方がいいと言っても聞かないですから、マスコミは。 いつでもこだわっているのはマスコミじゃないでしょうか、或いは、私に反対する方々じゃないでしょうか。 そういうのも踏まえてね、これはいつ行っても同じだなと思いました。
【質問】 来月のご退陣の前に、直接、不戦の誓いと戦没者追悼の意で参拝なさっているんだということを、中国、韓国の首脳と会って、理解を求めるためにご説明する意向はないのですか。
【小泉総理】 今までの日中首脳会談、日韓首脳会談においても、その考えを伝えてあります、何回でも。いつでも会えば、中国側が、韓国側が、靖国参拝するなと言えば、いつも、中国側、韓国側の考えと私は違うということを説明している、今、お話したような考えを説明しております。これは平行線です、外交カードにはしないと、一つの条件をつけられて、これに従うか、従わないか、それで首脳会談をする、しないを判断するというのは、私はよろしくないと思っております。私は、これからも中国、韓国と友好的に発展しようと、未来志向でね、考えた方が良いんじゃないかということを、再三、申し上げております。この考えに変わりはありません。
【質問】 今回は記帳されていますが、総理大臣の立場としての参拝ということでしょうか。
【小泉総理】 総理大臣である、人間、小泉純一郎が参拝しているんです。
【質問】 公式な参拝と受け取ってよろしいのですか。
【小泉総理】 職務として参拝しているものではありません。
【質問】 今回の参拝が、総裁選に与える影響についてはどのようにお考えですか。
【小泉総理】 それは総裁候補自体の考え方と、マスコミの皆さんが争点にしたがっている面が強いですから、それいかんでしょうね。
【質問】 改めて、靖国神社に合祀されているA級戦犯の戦争責任については、どうお考えになるか、お願いいたします。
【小泉総理】 それは戦争の責任をとって、戦犯として刑を受けているわけでしょう。それは本人達も認めているし、それはあると思いますが、それとこれとは別です。何回も申し上げているように、特定の人のために参拝しているんじゃないです。戦没者全体に対して、哀悼の念を表するために参拝しているんです。今、言った、主な3点、靖国参拝批判する人、よく考えていただきたい。考えは自由です。
 
 ◎上記事は[首相官邸HP]より転載しました(=来栖)
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〈来栖の独白〉
>総理大臣である、人間、小泉純一郎が参拝しているんです。
>公式な参拝と受け取ってよろしいのですか。
>職務として参拝しているものではありません。

 「総理大臣である、人間、小泉純一郎」との謂いは矛盾している。究極の公人に、「私」は無い。 天皇さんにも、「私」は無かった。その意味から、天皇ほど苦しく非人間的な立場はないだろう。 首相も、そう(究極の公)であるだろう。
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愛新覚羅顕さんに聞く どうみる日中関係
 中日新聞【北京=白石徹】小泉純一郎首相が終戦記念日に靖国神社を参拝してから最初の週末を迎えた十九日、北京や上海などでは目立った抗議活動はなかった。学生や市民らは中国当局の「対日重視」の方針に従い反日行為を控えているが、日本の指導者に対する中国人の不信感はより強まり、日本人が中国を見る目も厳しさを増している。日中関係を常に背負って生きてきた清朝最後の王女、愛新覚羅顕さん(87)を訪ね、今後の日中関係などについて聞いた。
――小泉首相の参拝をどう見ますか。
 「私は日中のはざまで生きてきて、日本人、中国人の感情とも分かるから、善しあしについて一刀両断にはできない。ただ、日本には大和魂がある。小泉さんにはそれが骨まで染みついている。大和魂は一種の愛国心だけど、悪く言えば保守的、もっと悪く言えば島国根性よ。なぜもっと広く高く遠くを見ることができないのかしら。参拝はばかげていると思うの。国家や民族の前途を思えば、参拝は小さなこと。靖国神社の亡き魂に対する敬意は、参拝するかどうかには関係ないはず。それこそ心の問題よ」
 「中国、韓国の人たちがなぜ靖国参拝にこだわるかと言えば、戦争を指導した戦犯、軍国主義から大きな被害を受け、悔しい感情が残っているから。小泉さんにはもっと大きな迫力がほしかった」
――参拝を支持する日本人もたくさんいます。
 「参拝を支持する人たちは日本人の立場だけを考えているからで、国際的な全地球的な見方をしてほしいと思う」
 「小泉さんは最後だから公約を守った、申し訳が立つと思ったかもしれないけど、冗談じゃない。最後に鍋の中を引っかき回していいことはない。(官房長官の)安倍晋三さんは(参拝継続を)引き受けるのかしら。(今年四月に)参拝したかどうかも言わず『首相になったらこっちのもの』といった感じが嫌よ。日本には人材がいないようだから仕方ないけど。昔の政治家は背骨があった。いまの政治家は小骨ばかりで、うっかりのむとのどに刺さってしまう」
――顕さんは日本との関係で苦労されました。
 「姉の川島芳子がスパイにされたから、妹もスパイと思われたのかしら。反右派闘争で結局、十五年も監獄にいたけど、苦しいとか悔しいとか思わなかったし、中国共産党に対する恨みもない。肉体的に疲労するくらいで、悪いことは何もしていないから精神的には充実していた。ただ人恋しさはあって日本の友だちに会いたかった。監獄の中で人間としての生き方を学び、死ぬまで勉強だなと思ったわ」
――今後の日中関係はどうあるべきでしょうか。
 「いつまでも昔を掘り返しても仕方ない。最後は民間の交流が一番大事。互いを本当に理解することがね。次代の日中関係を担う若者を育てることにお金を使うことが大切だと思う。中国と日本には切っても切れない縁がある。文化、生活習慣、衣食住など多方面で影響し合っている。もっと仲良く譲り合って、どちらが兄だとか弟だとか言わず、互いの長所を生かして短所を補っていければ東洋は治まる。東洋が治まれば、世界の平和にも役立つわよ」
<プロフィール> あいしんかくら・けんき
 1918年9月、清朝八大親王の一人、粛親王の末っ子として遼寧省旅順に生まれる。中国名は金黙玉。「男装の麗人」と呼ばれた顕玗さん(日本名・川島芳子)は実の姉。13歳で日本に留学し、学習院、日本女子大などで学ぶ。開戦で中国に戻り、日系企業の顧問を務める。反右派闘争で日本との密接な関係を疑われて58年から15年にわたって刑務所に入り、7年近い強制労働。79年に名誉回復され、北京に戻る。その後は「愛心日語培訓学校」を設立し、小学生らに日本語を教え、日中の懸け橋になる人材育成を目指した。衛星放送で日本のニュースを見るのが日課。現在は公職から身を引き、小犬3匹と北京郊外に暮らす。
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8 コメント

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賛同いたします。 (Hayka)
2006-08-24 05:07:56
 ブログ記事の趣旨に賛同する立場からコメントさせていただきます。

 思想良心の自由を保障する憲法19条は、憲法全体においてもとりわけ重要なものですが、公人の「心」は時にその保護法益を否定されるものです。公人の究極である内閣総理大臣の幾度にもわたる靖国参拝は「心」の側面から多くの人を傷つけていますが、法的側面で言えば「法治国家」としての根幹である三権分立の原則に唾する行為だといえます。

 内閣総理大臣の靖国参拝が憲法違反であることは、裁判上確認されて(福岡地方裁判所平成一三年(ワ)第三九三二号【結審】)いますが、現在の首相は、結審を迎えた裁判に異を唱える愚を犯しています。曰く、「何故、憲法違反なのかわからない」とのこと。行政を総理するものであれ、行政官なのですから、司法の決定には従うのが法治国家における最低限のルールです。それは、地裁であろうと最高裁だろうと関係ありません。

 憲法は、国民の権利を国家権力から守ることを使命としており、そこには60年前、法律を超える権力の暴走が戦争という最悪の結果を生み出したことへの反省があります。もし総理大臣に「心」があるならば戦没者の慰霊のために、憲法を遵守するこそ求められていると考えます。

 日本は今、人治主義への退行の道へ進んでいるようで、心配です。

 コメントにしては冗長な意見表明になってしまいました。失礼します。

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Unknown (ゆうこ)
2006-08-24 08:46:02
 春霞さんのブログも、Haykaさんのコメントも、示唆に富んで、共感です。靖国参拝については、余りにも愚行、ひどいので、触れないで済ますつもりでしたが、愛新覚羅顕さんの記事を新聞で読みまして、コピーして残しておこうと思ったのです。そうしたら、悪い癖で、云わでものことまで書いてしまいました。



>行政官なのですから



 ほんとにそうですよね。じっくり拝読させていただきました。総理大臣は、各々全ての大臣の上司でしょう。外務大臣の上司でもあるでしょう。それが、あんな(靖国)外交をして、ぶっ潰している。小泉さんというトップは、公私の区別もつかない愚かで冷酷な為政者であると思います。

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お詫び (来栖宥子)
2006-08-24 08:51:12
 何かの手違いで、春霞さんのコメントが消えてしまいました。申し訳ございません。お詫びします。
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TBとコメントありがとうございます (春霞)
2006-08-26 04:34:21
>何かの手違いで、春霞さんのコメントが消えてしまいました



あ、そうでしたか。手違いは誰にでもあることです。折角ですので、もう1度。



愛新覚羅顕さんは「日中のはざまで生きてきて、日本人、中国人の感情とも分かる」からこそ、できるコメントですね。貴重な情報ありがとうございます。



>靖国参拝については、余りにも愚行、ひどい



そうですね。私のブログでは、今回の小泉首相の参拝について未だに正面から取り上げないまま……。いまのところ、加藤議員の実家放火事件ばかり取り上げています。
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うわっ、嬉しい♪ (ゆうこ)
2006-08-26 12:06:53
 春霞さん。もう一度書いてくださって、嬉しくてなりません。すみません。もう一度、とお願いしたかったのですけど、厚かましくて、諦めていました。感謝です。

 加藤議員の実家放火については、春霞さん、珍しく怒ってらして、春霞さんのお人柄を感じました。とても温かな方なのに、理性的論理的、怜悧な面のほうが表に出ていらっしゃるのですね。おっしゃるように、放火は、罪が重い。加藤さんの老いたお母様があの時、お宅にいらしたら、と思うとぞっとします。散歩に出られていて、よかった。お母様、気丈な方ですね。
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お願い (ミヤーラ)
2009-04-20 08:10:55
 高校の教員をしています。学生時代から中国に興味があり、教員になってからも何度も訪中し、関係の本を読み、生徒の前で中国の話をし、エッセイを書いたりしています。家内も中国人です。
 最近は、特に満州や愛新覚羅一族に興味があり、本を読んだり、個人的に色々と調べています。縁の場所を訪れたりもしていますが、正直、ミーハーでしょうが、関係者に会いたいという希望ももっています。
 故宮の神武門の内側の売店には、「溥儀の親戚」と宣言し、一族が1文字1万円で、文字を書いてくれます。溥傑氏と浩さんの次女とは、手紙のやりとりをしています。今度、会いに行きたいと思っています。ご存命のうちに山口淑子さんにも会いたいと思っていますが、伝手がありません。伊達順之助氏の息子さんの宗義先生の講演を一度聞いたことがありますが、その当時は今のように関心は強くなく、コンタクトをとりませんでした。現在、宗義先生は拓大の研究所もお引きなったそうで連絡のとりようがありません(もう90歳近いはずです)。
 さて、来栖さんのブログを見ていましたら、顕さんのことが書いてありました。大変に失礼ですが、まだご存命中だとは知りませんでした。もちろん、著書は読みました。私は、北京に家を持っていますし、もう40回以上は行っていますが、ぜひ顕さんに会いたいと思いました。
 見知らぬ人間が、急に、連絡先を教えろと言って、すぐ教えてもらえるとは思いませんが、先日、上坂さんもお亡くなりになり、術がありません。何か示唆をいただければと思いました。顕さんもご高齢なので迷惑かも知れませんし、このような失礼なコメントを書き込み、来栖さんにも失礼だとは思いますが、術がないのです。私は記者でも、作家でもないですが、一応、真面目に勉強をしています。
 また、教師という立場上、これからの特に若者に、過去の日中関係について、これからの関係について伝えやすい立場にいます。個人的には、国際結婚をしたこともあり、日中友好に寄与したいと思っています。
 そう言えば、昨夏、旅順の顕さんの生家(粛親王府)も見てきました。
 何かアドバイスをいただければ、と思います。失礼しました。
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Re:お願い (ゆうこ)
2009-04-20 09:12:44
ミヤーラさん。
 コメント、ありがとうございます。個人的には何の関わりも持っていませんので、ご期待に添えず、真に申し訳ございません。エントリの記事は中日新聞(共同通信)から収録したと記憶しています。ミヤーラさんの真摯、誠実な文面で共同通信へお問い合わせになっては如何でしょうか。
 私は母がミヤーラさんのように数え切れないくらい中国へ行き、来日中国人留学生の保証人になったりしていました。「日中友好」が口癖でした。留学生は「ニホンのお母さん」と呼んでくれます。そんなことで、私自身も中国へ関心をもつようになりました。
 昨年の中日新聞に、「男装の麗人」顕玗さんさんは生きのびていた、身代わりで死んだ人がいるのだ、という報道(特報)があり、びっくりしました。証言する人が存命している、といった記事でした。

>先日、上坂さんもお亡くなりになり
 ・深い脱力感を覚えています。寂しいです。
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分かりました (ミヤーラ)
2009-04-20 18:32:56
 よく読みもしないで、すみませんでした。てっきり来栖さん自身が「愛新覚羅顕さんを訪ね」た、と勘違いしました。記者が訪れた、という記事を引用されたのですね。
 頑張ってみます。
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