①死刑存続方針を再確認 国連人権理で日本 06/13 12:19更新
国連人権理事会は12日、日本を対象とする普遍的審査(UPR)の成果文書を採択した。この日の会合で日本政府の代表は、5月の対日審査作業部会で各国から「勧告」があった死刑制度の見直しについて、国内の世論動向などを背景に「死刑を廃止する立場にはない」と存続方針を再確認した。 作業部会で「誠実な対応」を求められた従軍慰安婦問題についても、「今後とも対話を続けていきたい」などと述べるにとどめた。
UPRは国連のすべての加盟国を対象に人権状況を順番に審査する制度でことし4月に始まり、対日審査は今回が初。5月の作業部会では代用監獄制度の見直しなどを含め各国から計26項目の勧告が出された(共同)
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②関連:http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/d43192d2cb35760b192ab7f420ec1ba3
<国連人権理事会>死刑執行停止を日本に求める
(毎日新聞 - 05月10日 19:11)
【ジュネーブ澤田克己】国連人権理事会は9日、国連欧州本部で日本の人権状況を審査した。英仏など欧州諸国は日本が死刑制度を存続させていることを批判。10カ国以上が、昨年12月に国連総会で採択された死刑執行停止決議を受け入れるよう日本に求めた。また韓国と北朝鮮、オランダ、フランスの4カ国は、従軍慰安婦問題で日本政府が前向きな対応を取るよう求めた。
審査は国連加盟国すべてを対象に人権状況を調べる「普遍的審査」で、日本が対象になるのは初め。
死刑制度への批判に対し日本は「死刑制度は日本では世論の支持を受けている」などと反論した。従軍慰安婦問題では、政府としても謝罪をしているという従来の立場を強調した。
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① akiraさん経由で、エントリ。akiraさん、ありがとう。
死刑制度の見直しについて「死刑を廃止する立場にはない」と存続方針を再確認した5日後に死刑の執行であった。
>、国内の世論動向などを背景に「死刑を廃止する立場にはない」と存続方針を再確認した。
最近の世論調査で、また存置派のパーセンテージが上がったようです。なんと84%に。(どんな質問だったかは分かりませんけども)
廃止を求める6%に中の一人として、小さくても声を上げ続けなければと思います。
たくさん、有難うございます。死刑の周辺は、酷すぎる状況ですが。
>小さくても声を上げ続けなければと思います。
こういう姿勢を忘れてはいけない、と改めて思いました。命を守ること、希望の灯を燈し続けることを諦めてはいけませんね。
私は今、死刑廃止論と死刑存置論の間で揺れています。
昔から「なんとなく」死刑に反対だったのですが、光市事件の裁判で、マスコミに登場する本村さんの言葉を聞き、「死刑もしょうがないのかな」と感じました。
ただ、マスコミからの情報が一方的であろうことや、自分の中に沸いてきた「死刑存置論」が表面的な同情に根ざしているということは自覚しています。
死刑廃止論と死刑存置論についてもっと勉強して自分の考えを持ちたいと思います。
マスコミと国が手を組めば世論など容易く操作できることがますます明らかになってきていますね。とても恐ろしいです。
死刑について考えることは、実に広範な、おそらく人間存在の全ての問題・根本について考えるに等しいと思います。
本日の中日新聞に瀬戸内寂聴さんのコラムが載っていました。HPにupしました。もし、よろしければ、読んでみてください。
http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/setouchi.htm
沢山の倫理の問題、特に人の命や基本的人権に関する事柄は、多数決で決めてはならないと思います。
悪法も法である、と言われますが、間違っています。たとえ処罰されても悪法に従ってはなりません。問題は、悪法とは何かということになります。人の命を奪う死刑制度は、悪法であると主張します。