「オリックス岡田彰布監督決定」――9月28日付デイリーとスポニチの両紙が一面で報じたスクープに球界は大騒ぎ。
「今年、阪神がCSを逃し、来年も不甲斐ない成績に終わったとしたら、真弓監督は確実に馘。となれば、次は“岡田復帰”しかない。巨人の原監督が2年で戻ったのと同じことが起きていた」
とは全国紙記者。
「9月上旬にも“岡田オリ監督浮上”と報じられたが、あれはオリックスの“観測気球”。金に困っているという話も聞かないし、岡田がそんな話に乗るわけない、と誰もが思った」
当のスクープを発した新聞の記者も驚きを隠さない。
「ダメ元でブチ上げただけやのに、意外にも岡田さんが首を縦に振った。これにはワシらだけでなくオリックス側もびっくり。いうたら、“大吉”ほかして“大凶”引くようなもんやからな」
テレビ関係者の謎解き。
「評論家に転じた今年、岡田さんは歯に衣着せぬ発言で真弓采配をケチョンケチョンに批判し続けた。これには阪神球団幹部もおかんむりで、“次は岡田”構想もご破算になった」
だが、別のスポーツ紙デスクからは、
「いやいや。昨年末に監督辞任した時点で、岡田は阪神に戻る気なんてなかったで。表向きは“歴史的逆転V逸”の引責辞任やけど、ホンマは違う。岡田にとって目の上のコブやった星野仙一シニアディレクターを“馘にしてくれ”とオーナーに頼んだのに却下されたもんやから、“ほな、ワシが辞めたるわ”とケツまくったんが真相や」
という“秘話”が。
一方、ある野球解説者はこんな説を披露する。
「現役末期、“辞めろ”という球団に従わず自由契約になった岡田を引き取ったのがオリックスや。引退後も二軍助監督兼打撃コーチのポストを用意してくれたし、そんなオリックスに恩義を感じとったから、岡田はあえて“凶”を引いたんや。それがあの男の侠気やがな」
諸説紛々だが、冒頭の全国紙記者はこう推理する。
「“俺ならオリックスを優勝させることもお手の物”と、星野や阪神にあてつけたいのかも。他ならぬ星野が、中日の監督を辞めたあと就任2年でダメ虎・阪神を優勝に導いたようにね。あながち“凶”とも言い切れないよ」
さては、ライバル・原監督のV3に刺激されたか。(週刊新潮10月8日号)
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〈来栖の独白〉
ああ、おもろい。たのしい♪
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