「増える直葬~消える弔い」の反響から(下)

2009-10-08 | Life 死と隣合わせ

【Re:社会部】送る人、送られる人 「直葬~消える弔い~」の反響から(下)
産経ニュース2009.10.7 23:45
  「自宅内では弔問に訪れた麻生太郎前首相が沈痛な表情を浮かべ、亀井静香金融・郵政改革担当相がおえつをもらしていた」。亡くなった中川昭一元財務相宅の様子を伝えた記事の一文です。
 誰しも自分1人では生きていくことはできません。程度の差はあれ、どんな人の死にも、悲しむ人がいるはずです。
 「直葬」について、曹洞宗広報担当課長の松尾徹裕さんから「多くの直葬は、亡くなる本人の遺言でされている。送る人の気持ちを、もっと大切にする必要があるのではないか」という指摘を受けました。
 連載に対して寄せられた感想にも、同様の指摘が散見されました。「『子供の世話になりたくないから直葬する』といっても、『親孝行したい』と思う子供もいる」(千葉県大網白里町、女性)▽「心のこもった別れとなると、直葬のように、そんな簡単なものでいいのでしょうか」(匿名)▽「墓や葬式は本人のためにやるのではなく、残された子供、親族、友人が故人をしのんだり、故人に感謝をささげるためにやるものではないか」(埼玉県、女性)
 自分の死と、他人の死。送られる側と、送る側。葬式に関する思いにはズレがあります。今後、直葬がますます広がることは確実です。葬式なしで、送る側の気持ちの整理がつくものなのか。今回の取材の課題として残った部分です。(卓)
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葬式も戒名もいらない=強い宗教不信 「増える直葬(火葬と納骨だけ)~消える弔い」の反響から(上)
「増える直葬~消える弔い」の反響から(中)
「増える直葬~消える弔い」の反響から(下)
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