【初場所】照ノ富士は出るのか?出ないのか? 横審は出場を勧告も周囲には〝慎重論〟
出るのか、出ないのか…。大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)を控えた5日、横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)が東京・明治神宮で奉納土俵入りを行った。持病の腰痛の影響で3場所連続休場中。昨年の皆勤は1場所のみと苦しい状況が続く中、照ノ富士は「体が続く限りやっていきたい。今年こそはという気持ちはある」と復活への強い意欲を口にした。
ただ、周囲では〝逆風〟も吹き始めている。横綱審議委員会(横審)の山内昌之委員長(東大名誉教授)は「初場所はぜひ姿を見せてほしい」と出場を勧告。今場所も休場した場合、横審として何らかの決議を行う可能性も示唆している。決議に強制力はないとはいえ、過去には稀勢の里が「激励」、鶴竜は「注意」を受けて間もなく引退に追い込まれた例もある。 一方で、親方衆の一人は「(出場の可否は)本人や師匠が決めること」と前置きした上で「万全になるまでは出ないほうがいい。ここで無理をすれば、今まで治すために休んできた意味がなくなる」と強行出場には否定的。中途半端な状態で復帰に踏み切れば、逆に力士生命を縮めかねないとの見解だ。 照ノ富士は腰の状態について「日に日に良くなっている。徐々に稽古もできる体になってきた。いい方向に行っている」と回復を強調する一方で、初場所の出場は明言せず。果たして、横綱はどのような決断を下すのか。
最終更新:東スポWEB
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