岡田、トラに噛みつく「なんで今岡をさらし者に」
阪神が、オリックス・岡田彰布監督(51)の“口撃”に戦々恐々だ。岡田監督がトライアウトを受験した今岡誠内野手について「さらし者になった」と阪神フロント批判。これをうけて、阪神・坂井信也オーナー(61)が敏感に反応した。いまや他球団所属とはいえ2005年の優勝監督として発言の影響力は依然大きく、無視できない存在だ。
13日、入団会見を行った城島健司捕手(33)に一目会うために出張先の東京からとんぼ返りしてきた坂井オーナー。報道陣に向けて自らこう切り出した。
「これは岡田さんからのいいアドバイスだと思っているけど、報道されているように今岡さんを『さらし者にした』ということであれば、それは自分の気持ちと違う。おわびをせなアカン」。
前日の12日、岡田監督が教え子の今岡の話題に触れ「大体やな…」と持論を展開した。「なんであんなさらし者にするんや。俺やったら引退するように説得してるよ。いろいろやり方あるやろ。俺は今岡をクビにしていないぞ」。単なるクビ扱いで球団を去ることになり、ファンに向けたセレモニーすら用意できなかった球団の取り扱いを痛烈批判した。
今岡が現役続行を希望しているのは承知の上で、そこをどうにかして球団の功労者に見合う花道をつくることこそが編成の仕事ではないのか、というのが岡田発言の趣旨だ。
一方、今岡に対し、本人から譲り受けたサイン入りバットを自宅に飾っているほど思い入れもあるという坂井オーナー。「さらし者にした」という人聞きの悪さに、こう言い分を展開した。
「我々としても本人の意向を尊重した結果なので、恥さらしと言われると…『コーチをさしたらいいやないか』と言うのも、選手が現役を続けたいとする中で、ユニホームを脱いだ指導者として見るというのは、これまで私が岡田さんから学んでいることと違う。そういう意味ではわだかまりもある。でも、これは岡田さんに対する反論ではないです」。
基本的に事を荒立てたくはない一方で、声のトーンを上げて言い分をまくし立てた坂井オーナー。やはり岡田発言に対する戸惑いと動揺が隠しきれない。
阪神の監督在任時には球団のためにフロントに厳しく接したことを振り返っている岡田監督。ネット裏から阪神を見ていた今季中も、批判精神旺盛に評論活動に取り組んだ。オリックス監督となった今でも阪神への厳しい舌鋒は衰えない。
坂井オーナーの釈明も、岡田監督の発言の影響力の大きさをよく知るからこそ。阪神は来季も岡田監督独特の『タイガース愛』に右往左往することになりそうだ。(上阪正人 夕刊フジ - 11月14日)
阪神が、オリックス・岡田彰布監督(51)の“口撃”に戦々恐々だ。岡田監督がトライアウトを受験した今岡誠内野手について「さらし者になった」と阪神フロント批判。これをうけて、阪神・坂井信也オーナー(61)が敏感に反応した。いまや他球団所属とはいえ2005年の優勝監督として発言の影響力は依然大きく、無視できない存在だ。
13日、入団会見を行った城島健司捕手(33)に一目会うために出張先の東京からとんぼ返りしてきた坂井オーナー。報道陣に向けて自らこう切り出した。
「これは岡田さんからのいいアドバイスだと思っているけど、報道されているように今岡さんを『さらし者にした』ということであれば、それは自分の気持ちと違う。おわびをせなアカン」。
前日の12日、岡田監督が教え子の今岡の話題に触れ「大体やな…」と持論を展開した。「なんであんなさらし者にするんや。俺やったら引退するように説得してるよ。いろいろやり方あるやろ。俺は今岡をクビにしていないぞ」。単なるクビ扱いで球団を去ることになり、ファンに向けたセレモニーすら用意できなかった球団の取り扱いを痛烈批判した。
今岡が現役続行を希望しているのは承知の上で、そこをどうにかして球団の功労者に見合う花道をつくることこそが編成の仕事ではないのか、というのが岡田発言の趣旨だ。
一方、今岡に対し、本人から譲り受けたサイン入りバットを自宅に飾っているほど思い入れもあるという坂井オーナー。「さらし者にした」という人聞きの悪さに、こう言い分を展開した。
「我々としても本人の意向を尊重した結果なので、恥さらしと言われると…『コーチをさしたらいいやないか』と言うのも、選手が現役を続けたいとする中で、ユニホームを脱いだ指導者として見るというのは、これまで私が岡田さんから学んでいることと違う。そういう意味ではわだかまりもある。でも、これは岡田さんに対する反論ではないです」。
基本的に事を荒立てたくはない一方で、声のトーンを上げて言い分をまくし立てた坂井オーナー。やはり岡田発言に対する戸惑いと動揺が隠しきれない。
阪神の監督在任時には球団のためにフロントに厳しく接したことを振り返っている岡田監督。ネット裏から阪神を見ていた今季中も、批判精神旺盛に評論活動に取り組んだ。オリックス監督となった今でも阪神への厳しい舌鋒は衰えない。
坂井オーナーの釈明も、岡田監督の発言の影響力の大きさをよく知るからこそ。阪神は来季も岡田監督独特の『タイガース愛』に右往左往することになりそうだ。(上阪正人 夕刊フジ - 11月14日)