江東バラバラ控訴審初公判 検察側改めて死刑求める
2009.6.11 11:07 産経ニュース
東京都江東区のマンションで会社員の東城瑠理香(るりか)さん=当時(23)=が殺害され、バラバラにされた事件で、殺人などの罪に問われた2室隣の元派遣社員、星島貴徳被告(34)の控訴審初公判が11日、東京高裁(山崎学裁判長)で開かれた。検察側は控訴趣意書で、死刑求刑に対して無期懲役とした1審東京地裁判決を「犯行は類を見ないほど凶悪で危険極まりない。1審の刑は軽すぎる」として改めて死刑を求めた。弁護側は控訴棄却を主張した。
1審判決は「殺害に計画性はなく反省もしており、死刑は重すぎる」と判断していた。
控訴審には被告の出廷義務がなく、星島被告は「望む判決をいただくため出廷しない」とする書面を提出、出廷を控えた。星島被告は1審で、死刑を求める趣旨の発言をしていた。
また、この日は東城さんの母と姉が証人として出廷、「この事件は人がするものではない。(東城さんは)何も悪いことをしていないのに不公平だ」などと1審判決を批判した。
1審判決によると、星島被告は昨年4月18日夜、東城さん宅に侵入し、わいせつ目的で自室に連れ込んで包丁で刺して殺害。遺体をノコギリなどで細かく切断し、自室のトイレに流したり別のマンションのゴミ置き場に捨てるなどした。
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検察、控訴審でも死刑主張…殺人・死体損壊の星島被告に
東京都江東区のマンション自室で昨年4月、会社員東城瑠理香さん(当時23歳)を殺害し、遺体を切断して捨てたとして、殺人や死体損壊などの罪に問われ、1審で無期懲役判決を受けた元派遣社員星島貴徳被告(34)の控訴審第1回公判が11日、東京高裁であった。
この日の公判には星島被告は出廷せず、検察側は控訴趣意書で「遺体の切断は被害者の存在を消し去る行為で、殺人と不可分。一連のものと評価すれば犯行は残虐で、死刑をもって臨むしかない」と、1審判決の破棄を主張した。東城さんの姉が検察側証人として出廷し、「家族はバラバラにされた瑠理香の最後の姿を見ていない。死刑でなければ納得できない」と述べた。
1審・東京地裁判決では、検察側が死刑を求刑したのに対し、「殺害行為は冷酷ではあるが、残虐極まりないとまでは言えない」として無期懲役を言い渡していた。
(2009年6月11日12時14分 読売新聞)
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