08年政治資金:収入 前年比11.9%減

2009-10-06 | 政治

 政党や政治団体などが08年に集めた政治資金の総額(中央分と地方分の合計)は前年比11.9%減の2536億9800万円で、総務省が集計を始めた83年以降で、84年(2101億3000万円)、85年(2518億4200万円)に次いで3番目に低かったことが5日、政治資金収支報告書に基づく毎日新聞のまとめで分かった。政治献金が前年比26.2%減の727億2600万円と83年以降最低だったのが響いた。前年より地方分の落ち込みが特に大きく、世界的金融危機で景気悪化が長引く地方の疲弊がうかがえた。
 政治資金収支報告書は、複数の都道府県で活動する団体が総務省に提出する中央分と、一つの都道府県に活動範囲が収まる団体が各都道府県選管に報告する地方分がある。報告書は9月30日までに、すべて公表された。
 収入総額のうち地方分は1284億2200万円と前年比19.8%の大幅減だった。中央分だけでは2%減だったため、地方分の落ち込みが目立つ。総額に占める地方分の割合も50.6%で、前年の55.6%より5ポイント下がった。
 総額の内訳をみると、企業・団体献金が前年比13.4%減の121億9500万円、政治団体献金が24.7%減の302億6100万円と大幅減。パーティー収入も199億5100万円と15億円減った。半面、借入金は115億8700万円と前年の2.6倍と急増し、資金調達に苦しんでいるようだ。
 主な政党別の収入は自民党が653億6000万円と最多。次いで、共産党538億900万円▽民主党249億3500万円▽公明党197億1100万円▽社民党38億8700万円▽国民新党22億6400万円--など。【石川貴教】毎日新聞2009年10月6日5時00分

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議員の平均収入5152万円、衆院が参院の倍
 国会議員の2008年の政治資金収入の総額は361億1923万円で、議員1人あたりの平均は前年比8%減の5152万円だったことが5日、読売新聞社の集計で明らかになった。
 衆院議員は平均6282万円、参院議員は2911万円で、選挙を控えていた衆院側が大幅に上回った。
 国会議員の政治資金の総額は、同年末に在職していた衆参両院の721議員の資金管理団体と政党支部について、総務相所管の中央分(9月30日公開)と5日までに公表された47都道府県選挙管理委員会所管の地方分を合計し、団体・支部間の資金移動分を除いて集計した。資金管理団体と支部の両方を持っていない共産党議員ら17人と、報告書の提出が遅れて収支が未公表の3人は除外した。
 議員別のトップは2年連続、自民党の中川秀直・元幹事長で、4億156万円だった。主要5党の平均は、〈1〉国民新党9608万円〈2〉自民党6665万円〈3〉民主党3263万円〈4〉公明党2586万円〈5〉社民党579万円――の順だった。
 対象議員のうち、09年の衆院選で当選した現職衆院議員を見ると、民主党議員の平均は4446万円で、自民党議員の9355万円の半分以下だった。自民党では、落選した議員でも6244万円に達していた。
 国会議員関係団体に限らず、政党とすべての政治団体が08年に集めた政治資金の総額(中央分と地方分の合計)は前年比11%減の2536億9800万円で、こうした集計を始めた1983年以降では、過去最低の84年、翌年の85年に続き、3番目に少なかった。参院選が行われた07年と比べ08年には国政選挙がなく、世界的不況も影響したとみられる。(2009年10月5日22時16分  読売新聞)


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