スポーツ性能追求=レクサス「LS」。 米当局、トヨタ「プリウス」などペダル改良要求=フロアマット問題

2009-10-17 | 社会
【自動車産業ニュース】
スポーツ性能を追求 レクサス「LS」部分改良
2009年10月17日
 トヨタ自動車は16日、高級車ブランド「レクサス」の最上級セダン「LS」シリーズを部分改良し、スポーティーな走りを追求した車種や、後席の居住性を高めた車種も追加して順次発売すると発表した。
 スポーツ仕様のSZには、専用の高性能ブレーキやスポーツシートを装備。最上級のUZは、後席にリクライニング装置や足置きのほか、テレビやDVDが見られる画面も備えた。
 すべての車種に、洗車などのすり傷がつきにくい新開発の塗装を採用した。
 一部車種では、座席やドアなどの内装の素材や色を3万通り以上の組み合わせから選べるオプションも用意した。
 排気量4600ccは16日発売、排気量5000ccのハイブリッド車は11月9日に発売する。価格は796万~1550万円。
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【自動車産業ニュース】
トヨタに米当局がペダル改良要求 フロアマット問題で
2009年10月17日
 トヨタ自動車が米国で「プリウス」など7車種、計約380万台を対象に、事故を招く恐れがあるフロアマットの取り外しを呼び掛けている問題で、米運輸省の高速道路交通安全局(NHTSA)が運転席用のマットだけでなく、アクセルペダルの改良を含む車両本体のリコール(無料の回収・修理)の検討をトヨタに求めていることが16日、分かった。
 トヨタは車両本体の欠陥を否定しているが、今後のNHTSAとの協議によっては巨額の費用負担を伴う対応を余儀なくされる可能性がある。
 米当局は、今年8月にカリフォルニア州で起きたレクサス車による一家4人の死亡事故を重視。ペダルがフロアマットにはまり込んで車両が暴走したのは、マットやペダルの形状、床とのすき間の幅などが複合要因になったとの見方を強めており、トヨタに厳しい対応を求めている。
 一方、トヨタは事故原因を独自に調査。事故を起こしたレクサスが規格と異なるマットを使っており、敷き方も正しくなかった事実を指摘。誤ったマットの使用方法が事故を引き起こしたとして、ペダルなど車両本体の欠陥については否定している。
 トヨタは今月5日、対象7車種の所有者にマットを外すよう注意喚起を行う措置を米当局に通知。今後さらに調査を進めた上で、原因特定と対応策を当局と協議する。リコールを含む最終的な対応は12月末までに決め、顧客に通知する方針。
 トヨタ幹部は「マットの回収など、何らかの無償対応は避けられない情勢」としており、対象車種の絞り込みなどで影響を最小限にとどめたい考えだ。
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【自動車産業ニュース】
自動車部品も「エコ」重点 トヨタ系メーカー、モーターショー出展
2009年10月16日
 トヨタ自動車グループの主要な部品メーカー各社は、千葉市の幕張メッセで開かれる東京モーターショー(一般公開は24日から)の出展概要を発表した。次世代エコカーの普及をにらみ、各社とも燃費向上や軽量化につながる実用的な環境技術を提案する。
 豊田自動織機は、自動車メーカー各社が開発に力を入れている電気自動車や家庭用電源から充電可能な「プラグイン・ハイブリッド車」のインフラ対応として、「通信機能付き充電スタンド」を世界初公開する。同社は今年7月から、充電に限ったスタンドを販売しているが、スタンドを通信回線でつなぎネットワーク化することで、電子マネー決済や利用状況の把握などを可能にするという。
 燃費向上に関する技術では、デンソーが、一時停止時にエンジンが自動的に切れる「アイドルストップ」の機能を備えた自動車に対応するエンジンスターターを展示。エンジンの再始動時の騒音や振動を大幅に低減できるという。また、走行時に発生する熱や振動のエネルギーを回収し、車内用の電源に利用する機能などを備えた省エネシステムも提案する。
 豊田合成は、従来の金属素材より軽い樹脂素材を使った自動車用ドアや燃料パイプを出品。アイシン精機は従来製品より約2割軽くした電動パワーシート骨格を展示する。
 環境技術以外では、トヨタ紡織が車の楽しさをPRする車室空間を提案する。遊びや仕事など、さまざまな車の利用場面に応じてシートの配置や形状を変えることができるコンセプトカーを出展。デザインや機能にこだわった着せ替え型シートカバーも展示する。
 前回参加したグループ7社のうち、トヨタ車体と関東自動車工業の2社は、業績低迷や経費節減を理由に出展を見送った。

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