裁判員制度7年 2016/5/21 2審での判決取り消し増加 裁判員候補者「無断欠席」4割

2016-05-21 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴

裁判員制度7年 2審での判決取り消し増加
 NHK NEWS WEB 2016/5月21日 7時52分
 裁判員制度が始まって21日で7年となり、裁判員たちの判決が2審で取り消される割合が当初の1%未満から7%近くにまで高くなっていることが最高裁判所の調査で分かりました。専門家は「裁判員裁判に対して2審がどう判断したのか検証していくべきだ」と指摘しています。
 平成21年5月に始まった裁判員制度の課題を検証している最高裁判所は、制度開始から7年のことし、裁判員たちの判決が2審でどう判断されたかを調べました。
 その結果、1審の判決に誤りがあるとして2審で取り消された割合は、制度開始前の3年間の平均は9.1%だったのに対して、平成21年は0%、平成22年は0.4%と、裁判員の判断を尊重する姿勢が明確に表れていました。
 その後は次第に高くなり、平成25年は2.7%、おととしは4.2%、そして去年は6.7%になっていることが分かりました。
 去年はオウム真理教による東京都庁の郵便物爆破事件で1審の実刑判決が2審で取り消され無罪になるなど353人の被告のうち24人の判決が取り消されました。
 東京高等裁判所の元裁判長で慶應義塾大学法科大学院の山崎学客員教授は「高裁の判決が裁判員の判決に対してどのようにおかしいと指摘しているのか検証すべきではないか。裁判官としての経験を押しつけるのは問題なので、1審判決が経験則に違反すると考えるのであれば、今まで以上に中身を考えていくべき時期だ」と話しています。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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裁判員候補者「無断欠席」4割 最高裁が対策検討へ
朝日新聞デジタル 5月21日(土)3時27分配信
 21日で開始から7年を迎えた裁判員制度で、選任手続きに呼び出された裁判員候補者が無断欠席する割合が4割近くにのぼっていることが最高裁の集計で分かった。「このまま増え続ければ制度が維持できなくなる」との危機感から、最高裁は同様の市民参加の仕組みを持つ外国の取り組みも参考に、出席率向上策の検討を始める。
 裁判員候補者は選挙人名簿から無作為で抽出され、対象事件ごとにくじで選んだ候補者に通知が送られる。「70歳以上」「学生」「家族の介護」「重要な仕事」などの理由を裁判所に伝えれば、辞退が認められる。辞退しなければ、裁判所で行われる選任手続きに参加することが、裁判員法で義務づけられている。
 選任手続きを無断で欠席した候補者の割合は、制度開始の2009年には16%だったが、15年は33%と初めて3割を超えた。今年1~3月では37%にのぼった。同法は、正当な理由なく欠席した人は「10万円以下の過料」と定めているが、適用された例はない。
 朝日新聞社 最終更新:5月21日(土)3時27分

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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元裁判員・米澤敏靖さん苦悩「殺人行為だ」浮かぶあの顔…津田寿美年死刑囚(2015/12/18 死刑執行) 
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判決後に裁判員「市民には重い決断。死刑事件に裁判員制度は適用しないで…」⇒初の死刑執行 2015/12/18
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◇ 死刑判断 心に重く 裁判員制度3年 2012/5/21 「プロの裁判官のみに裁かれたかった」小野毅被告 
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◇ 元オウム菊地直子被告に逆転無罪判決 2015/11/27 東京高裁 井上嘉浩死刑囚の証言は「信用できない」
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「長野3人強殺・死体遺棄事件」裁判員の死刑判決破棄 3例目 東京高裁 池田薫被告に無期懲役 2014/2/27
  ⇒ 検察が上告断念 「長野3人強殺・死体遺棄事件」池田薫被告(裁判員裁判の死刑判決破棄 3例目)   
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◇ 千葉大生強殺 竪山辰美被告 2審は無期 裁判員の「死刑」破棄2例目/(1例目=南青山強殺 伊能和夫被告) 2013-10-08 
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東京高裁 裁判員の死刑判決 初めて破棄 (東京・南青山)強盗殺人などの罪に問われた伊能和夫被告 2013-06-20  
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最高裁「死刑は生命を奪い去る究極の刑罰 過去の判例踏まえた議論を」=裁判員裁判の死刑判決 認めず 
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◇ 裁判員裁判の「死刑判決」破棄 東京高裁 村瀬均裁判長 / 遺族「絶対に納得できません」 2013-10-24 
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裁判員裁判が1審で言い渡した死刑判決を破棄して無期懲役に減刑した事案 裁判員裁判、考えさせた報道 2013-10-27 
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裁判員裁判の死刑破棄2件 / 裁判員法=「国民の常識を裁判に反映させる」とは書いていない 2013-10-22
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【裁判員制度のウソ、ムリ、拙速】 大久保太郎(元東京高裁部統括判事) 『文藝春秋』2007年11月号 2008-02-14 
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