日銀、銀行の資本増強支援 劣後ローンの引き受け検討

2009-03-16 | 社会
 日銀が銀行の資本増強を後押しするため、劣後ローンなどを引き受ける新たな金融危機対策を検討していることが分かった。米欧に比べ国内の金融システムは安定しているが、銀行の保有株がさらに値下がりすれば自己資本が目減りし、貸し渋りなどで企業の資金繰りに影響を与える恐れがある。政府も公的資金による資本注入を進めるが、経営関与などを警戒して利用は一部にとどまる。日銀は銀行側が資本増強しやすい制度を用意し、政府の金融安定化策を補完する。
 複数の日銀幹部が明らかにした。日銀は既に行内で銀行の資本支援策の取りまとめを始めており、政策委員らと調整した上で月内にも新制度の詳細をまとめる。中央銀行が民間金融機関の資本の一部を引き受けるのは極めて異例で、実現にあたっては損失リスクを回避するため政府保証を付けることなどが必要になりそうだ。 (日経2009/03/16/ 08:05)

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