「宗教2世」らの手紙相次ぐ 山上被告へ、境遇を共有
安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)に、新興宗教の信者を親に持つ「宗教2世」ら被害を受けたという人々から手紙が複数寄せられていることが9日、関係者への取材で分かった。「親の献金でお金がなくなった」などと境遇が似た被告に自身の苦しみを伝える内容が目立ち、被告は返信していないが気にかけて読んでいるという。
安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)に、新興宗教の信者を親に持つ「宗教2世」ら被害を受けたという人々から手紙が複数寄せられていることが9日、関係者への取材で分かった。「親の献金でお金がなくなった」などと境遇が似た被告に自身の苦しみを伝える内容が目立ち、被告は返信していないが気にかけて読んでいるという。
安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに注目が集まる「宗教2世」。旧統一教会のほかの新興宗教でも、問題が広がっている。親から信仰を強制された上、進学や恋愛の自由を奪われ、心身の苦痛を強いられるケースもある。中国地方の2世たちは「宗教虐待で苦しんでいるのは旧統一教会の信者の家族だけじゃない」と訴える。
中国地方の20代女性は、親と縁を切って1年になる。キリスト教系の新興宗教に狂信的な親と過ごすのは、もう限界だった。高校生の頃からリストカットがやめられなくなった。女性は言う。「自分が壊れていくのが怖かったんです」
物心ついた頃から、集会へ。難しい聖書の教えは呪文のようだったが、話を聞いていないと、むち棒でお尻を打たれた。両親から「世界の終わり」に備えて信仰に集中するよう諭され、学校の部活は禁止。「大学での勉強など意味がない」と言われて育ち、有名な国立大に合格したのに入学を許されなかった。同級生には「お金がないから」とうそをついた。「人生そのものを搾取された」
「親の機嫌を損ねないよう我慢ばかり。教えに従うことが幸せと、自分に言い聞かせてきた」と女性。それでも心のバランスを保つのは難しかった。
悩みを相談する人もいない。宗教に支配された家のことが恥ずかしく、偏見の目が怖かった。現実から逃げられるのは部屋でリストカットをする時だけ。にじむ血が、やり場のない苦しみを可視化してくれる気がした。
頭痛や吐き気など、数年前から体が拒絶反応を示し始め、親と壮絶なけんかの末に脱会した。家族とは音信不通だが、後悔はない。「生き直したい」。そう強く思う。安倍元首相を銃撃した容疑者が同じ宗教2世と知って動揺したが、問題にようやく光が当たったとも感じた。「差し出したのがお金だけなら戻ってくる可能性もある。でも私たちは、人生そのものを搾取されました」
30代信者との結婚迫られた高校時代まだ高校生だったのに―。思い出すと体がこわばる。旧統一教会とは別の新興宗教を信じる母親は、30代の信者と結婚するよう迫った。きっかけは、信者じゃない彼氏との交際だ。
教義では信者以外との交際・結婚は「罪」とされる。母は激怒し「これ以上罪を重ねないように」と、携帯電話を取り上げ、外出するとストーカーのように見張った。
ストレスで頭痛とぼうこう炎を発症したが、健康保険証は母が管理し、血尿が出ても病院にも行かせてもらえなかった。ようやく受診した医師に事情を話すと「虐待です」と一言。現実を目の前に突き付けられた気がした。
母との決別を決意し、家を出た。「宗教って人を幸せにするために存在するはずなのに、全然幸せじゃありませんでした」
© 株式会社中国新聞社
最終更新:共同通信
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
ーーーーーーーーーーーー
〈来栖の独白 2023.12.09. Sat〉
近所に「エホバの証人」の家族がいる。ご長男は、愚息と同年齢。小学生の頃、運動会では騎馬戦も参加「ノー」だった。騎馬戦は「格闘技」だから。
愚息が宿題をし、近所の同級生と遊んでいる時間、その子は親と伝道に歩いていた。
一方、愚息(長男・次男)は、日曜日の朝は、早ミサの侍者を務めた。のんきな主任司祭だったのでーーー土曜夜、近所のお寺のお坊さんと飲みに行き、早ミサに出てこず、シスターが起こしに行ったりなどーーーカトリック神父のイメージは、そんなものと捉えてしまったか(笑)。私は、オルガン弾きだった。
上記事について。
宗教は、人を狂わす。親なら、我が子の幸せを必死に探すはずだが、邪宗に足を取られてしまっていた。
我が大学時代からの友人は、「宗教」と「政治」の話題は御免だ、と云う。小学校からミッションスクール育ちだが、宗教の胡散臭さが、よくよく分っているのだろう。