理研:笹井芳樹副センター長が首つり自殺 / 「あの袋叩き状態は経験してみないと分からない」堀江貴文さん

2014-08-05 | 社会

理研:笹井芳樹副センター長が首つり自殺 現場に遺書
 毎日新聞 2014年08月05日 10時28分(最終更新 08月05日 11時17分)
 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)の笹井芳樹副センター長が5日朝、首つり自殺を図った。笹井氏はSTAP細胞論文の責任者の一人。兵庫県警によると、午前11時すぎ、搬送先の病院で死亡が確認された。遺書が残されていたという。
 県警によると、研究棟の4階と5階の間にある踊り場の手すりにくくりつけたロープのようなもので、首をつっているのが見つかったという。笹井氏はシャツにスラックス姿だった。午前9時ごろに発見され、110番通報があった。
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<笹井氏自殺>「なぜ」関係者に衝撃 「再起信じていた」
 毎日新聞 8月5日(火)11時44分配信
 なぜだ--。5日朝、飛び込んできた理化学研究所の笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長(52)が自殺したとの一報。理研や研究者仲間らの間には大きな衝撃が走った。STAP細胞論文を巡っては、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の共著者として指導する立場だった笹井氏。理研によるSTAP細胞の検証実験について近々中間報告がされることになっていた中での出来事だけに、関係者らの間に動揺が広がった。
 再生科学の第一人者の突然の死亡に、親交のあった研究者は驚きを隠せない様子だった。
  理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)時代に笹井氏の同僚だった斎藤通紀・京都大教授は「信じられない」と絶句した。
  2月半ば、STAP論文中の画像に疑義が出ていることを指摘するメールを笹井氏に送ったところ、「たいした問題ではない。落ち着いたらゆっくり議論しましょう」という返信があったという。「笹井先生の研究能力の高さは万人が認めるところ。だからこそ、今回の問題に皆が驚いてた。こんなことになるなら、何かもっとできなかったかと思う。残念です」と言葉を絞り出した。
  小保方晴子氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は「驚いている。私自身もショックだ。心からお悔やみ申し上げたい。詳しいことがわからないのでこれ以上は控えさせてほしい」とぼうぜんとした表情で話した。小保方氏の精神状態については「一番心配で、対応に努力していきたい」と話した。
  疑惑発覚後の4月に記者会見した笹井氏について、小保方氏は「尊敬する笹井先生が私の過ちのために厳しい質問にお答えされている姿を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」とのコメントを三木弁護士を通じて公表していた。
  笹井氏を指導したことがある京都大名誉教授で大阪バイオサイエンス研究所の中西重忠所長(72)は数日前、笹井氏に電子メールを送り、「がんばりなさい」との言葉も添えたが、返信がなかったという。中西氏は5日午前に記者の取材で笹井氏が自殺を図ったことを知り、「忙しいのかなと思っていたが、まさかこんなことになるとは」とショックを隠し切れない様子で語った。
  理研発生・再生科学総合研究センターの30代の研究室リーダーは「とても驚いている。1カ月くらい前にセンター内で見かけた時は、だいぶ落ち込んでいる様子だった。笹井さんほどの能力のある研究者なら、必ず再起すると思っていたのに」と言葉を詰まらせた。一方で「笹井さんは副センター長を辞めるつもりだったのに、理研の意向でやめられなかったと聞いている。責任をとることもできず、苦しんでいたのではないか。笹井さんは頼まれて論文の執筆に関わった身なのに、理研はあまりに笹井さんに責任を押しつけすぎたのではないか」と話した。
  笹井氏と共にSTAP細胞論文の責任著者を務めた山梨大の若山照彦教授(47)の研究室前には、大勢の報道陣が集まった。若山教授は姿を見せず、大学を通じて「この件に関してコメントはない」との談話を公表した。
 最終更新:8月5日(火)13時27分
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理研・笹井氏、心療内科を受診していた 薬の副作用で受け答えできず…
 zakzak 2014.08.05
 世界的研究者で再生医学の第一線を走り続けてきた理化学研究所の笹井芳樹副センター長(52)が5日朝、自殺した。エリートのつまずきは、言うまでもなく、世界3大不正の一つとも非難されたSTAP細胞論文問題だ。4月の記者会見では「合理性の高い仮説」と強気の姿勢を崩さなかったが、最近は、同問題を招いた当事者として厳しく糾弾され、心身ともに疲れ果てていた様子だったという。
 笹井氏は兵庫県出身。1986年に京大医学部を卒業し、98年には、新設された京都大再生医科学研究所の教授に36歳の若さで就任した。
 京都大の山中伸弥教授とともに2012年にノーベル賞を受賞した英国のジョン・ガードン博士の孫弟子で、ばらばらの細胞が集まってひとりでに構造を作る「自己組織化」という手法を用いて、胚性幹細胞(ES細胞)から立体的な脳や目の組織をつくり大きな話題を呼んだ。
 再生医学分野での活躍はひときわ目立ち、「06年に山中氏が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を発表するまでは、再生医療の応用研究でノーベル賞に最も近いとも言われていた。優れた業績を上げ、『国の宝』といえる人だった」(科学ジャーナリスト)という。
 03年に理研に拠点を移し13年からは、副センター長を務め、13年度にはES細胞やiPS細胞を使った目の病気の治療を目指す国のプロジェクトの拠点長に選ばれ、研究成果の医療応用にも乗り出していた。
 順風満帆の人生が、一気に暗転したのが、今年1月に発表されたSTAP細胞だ。小保方晴子研究ユニットリーダー(31)の不正が認定された後も、強気の姿勢を崩さず、4月の会見では「STAP現象は合理性の高い仮説」と発言。以降、公の場に姿を現すことはなかった。
 一方で、小保方氏の指導役として責任を問う声は日増しに強まり、6月の検証委員会は、笹井氏が研究の秘密保持を優先し、閉鎖的な「囲い込み状態」を作ったとして、厳しく批判した。
 先月放送されたNHKスペシャル「STAP細胞不正の深層」も笹井氏の責任を追及する内容で、反響を呼んでいた。
 騒動後は神戸市の自宅にも姿を見せず、雲隠れ生活を続けていたという笹井氏。最近は心身のバランスを崩し、心療内科を受診し、薬の副作用ではっきり受け答えができない状態だったという。
 ■山梨大の若山教授 「コメントない」
 笹井氏が自殺したことについて、STAP細胞論文の共著者で山梨大の若山照彦教授は5日、大学を通じて報道陣に「この件に関してコメントはない」と伝えた。
 甲府市にある若山教授の研究所前には、報道機関の記者らが集まり対応を求めたが、教授はインターホンの呼び出しや電話に応じなかった。
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堀江貴文さん、笹井氏の自殺に一言 「あの袋叩き状態は経験してみないとわからない」
 J-CASTニュース 2014/8/ 5 19:55
   かつて刑務所生活を送った経験もある実業家・堀江貴文さん(41)が2014年8月5日、理化学研究所(理研)の「発生・再生科学総合研究センター」副センター長・笹井芳樹氏の自殺についてツイッターで触れた。
   堀江さんは笹井氏の自殺について「単に世間から袋叩きにあってる状態から逃げたいだけ」と見解を示し、「普通の人なら(自殺)してもおかしくない状態におかれたことあるのでよくわかる」と過去の経験を振り返った。
   その上で「あの袋叩き状態は経験してみないとわからない」「自分は悪くない、あるいは意図して悪い事をしようと思ったわけではない、潔白なら後ろ指さされるような事してないなら自殺なんかしないって思ってる人は甘い」と述べた。
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