「被害者参加」321人 運用半年、107人が直接質問

2009-06-27 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
6月26日8時3分配信 産経新聞
 最高検は25日、犯罪被害者や遺族が刑事裁判に出廷して意見を述べることなどができる被害者参加制度の運用状況を発表した。制度が開始された昨年12月から今年5月末までの半年間で、224事件の被害者ら350人が参加を申し出て、206件の321人が参加を許可されている。裁判所から参加を拒否されたのは1人のみで、申し出た後に参加を取り下げたケースも9件(11人)あった。
 事件別で最も多かったのは自動車運転過失致死傷事件で109件。次いで傷害事件36件▽殺人・同未遂事件27件▽強姦(ごうかん)・強制わいせつなどの性犯罪事件22件-と続いている。申し出た被害者らの内訳は、本人が70人、被害者の父母が84人、配偶者が37人、子供が55人-などだった。
 裁判所に許可された事件のうち、134件で210人がすでに公判に参加。107人(89件)が直接被告人質問を行い、74人(63件)が検察官の求刑に対する意見を述べた。
 最高検は対象事件のうち約3%で実施されたと推計。「量刑に影響が出たとは考えていないが、判決の内容も以前と比べて被害者感情に触れるケースが目立ち、被害者への配慮は進んでいる」としている。

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