名フィルサロンコンサート ダンシング・ヴィオール

2009-06-25 | 日録
 今夕は、コントラバス2人、ヴィオラ10人(内2人はゲスト=名フィルの元団員)。
 「コンサートマーチ」は心踊る楽しさだった。「千々の悲しみ」は、深い、実に深い悲しみに溢れている。「12の舞曲」は、如何にもベートーベンらしい曲。私は今年に入ってより、ベートーベンを稽古している。ソナタ。私にとってベートーベンは、相当の忍耐を要する。弾いても弾いても、上手くならない。もう嫌になって、やめちまえ、と毎日思う。が、やめられない。それだけ魅力がある、ということだ。フランスとか、ヨーロッパでは、ベートーベンを遣ってないと、話にならない。バッハだって難しいのだけれど、ベートーベンは格別だ、と痛感する。まぁ、稽古して損はないだろう、そんなことを思いながら、平均すれば1日に1時間はピアノに向かう。ショパンも難しいが、ベートーベンは(格別だ)なぁ、と慨嘆しながら、離れることができぬ。ベートーベンが魂と精神と頭のなかで響かせた音を、私のようなつまらない人間がなぞっている。聴いている。
 今夕は、ストリングスがなぜかとても有機的な音色に聴こえた。親しみを抱かせる演奏。終わりはビートルズナンバー2曲。
 訪問着などを着てゆく大劇場の演奏会もわくわくするが、サロンコンサートも気が置けなくていいものだ。本年は、12月にゲネプロを聴きに行くことが決まっている。これが楽しみ。

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