産経ニュース 2018.3.9 19:18更新
佐川宣寿国税庁長官が辞任 「森友問題」野党が追及、国会答弁・文書疑惑引責か
【産経新聞号外】佐川国税庁長官 辞任[PDF]
政府は9日の持ち回り閣議で、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で批判を受けていた佐川宣寿国税庁長官(60)の辞任を認める人事を決定した。前職の財務省理財局長時代に国会で行った答弁について野党から「虚偽だ」と指摘され、更迭を求める声が強まっていた。今月に入り森友学園に関する財務省の決裁文書が書き換えられた疑惑も浮上し、混乱の責任を取ったとみられる。国税庁長官は通例で1年程度務めることが多く、この時期の退任は異例。
佐川氏は、国有地の売買契約交渉がほぼ終わっていた平成28年6月に理財局長に就任した。同局長時代に、国会で森友学園への国有地売却問題を追及され「適切な対応だった」「記録は廃棄した」などと主張したが、国側と学園との交渉記録などが次々と表面化。野党は当時の答弁を問題視していた。
佐川氏は昨年7月の国税庁長官就任後、慣例の記者会見を開いておらず、公の場に姿を見せていない。確定申告の受付時期とも重なり、納税者からの非難も高まっていた。
森友学園をめぐっては、国有地売却に携わっていた財務省近畿財務局の男性職員が、7日に神戸市内の自宅で死亡していたことが9日、捜査関係者への取材で判明。男性職員は自宅療養中で、現場の状況から自殺とみられるという。男性職員は28年当時、学園側と直接売却交渉をしていた職員の部下にあたる上席国有財産管理官を務めていた。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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◇ 近畿財務局:職員が自殺 遺書も 森友の国有地売却担当部署に所属 2018/3/9
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辞任の佐川長官「決裁文書の担当局長だったこと踏まえ申し出」
NHK NEWS WEB 2018/3月9日 21時14分森友学園問題
辞任した国税庁の佐川宣寿長官が午後8時50分から報道陣の取材に応じ、辞任の理由について「理財局長時代、国会対応に丁寧さを欠き、国会審議の混乱を招いたこと、行政文書の管理について、さまざまな指摘がなされていること。さらに今回、取り沙汰されている決裁文書の国会提出時の担当局長だったことを踏まえ、退職を申し出ました」と説明しました。
そのうえで「処分を受けましたこと、確定申告中に辞任となったこと、大変申し訳ありませんでした」と述べ、任期途中での辞任を謝罪しました。
*「決裁文書の話が大きな議論になり責任感じた」
辞任した国税庁の佐川宣寿長官は辞職のタイミングについて「先ほど挙げた3つの理由が辞職の理由で、特に3点目の決裁文書の話が国会で大変大きな議論になっていて、提出時の担当局長であったことに責任を感じたため、今回辞職を申し出た」と述べました。
*「国民に対し一生懸命やってきた」
辞任した国税庁の佐川宣寿長官は、報道陣から安倍総理大臣が「適材適所で任命した」としてきたことをどう感じているか問われ「公務員なので任命されれば、一生懸命職責を果たすという思いでやってきた」と述べました。
これに対し、誰のために一生懸命だったのか、政権なのか国民なのかと問われると「国民に対して一生懸命やってきた」と強調しました。
*「反省すべき点はあった」
佐川宣寿長官は、これまでの自身の対応について「その時その時で一生懸命やったが、答弁について国会で議論になり、文書管理についても国会で批判があり、反省すべき点はあったかなと思う」と述べました。
*「どなたが亡くなられたか承知していない」
佐川宣寿長官は森友学園との交渉にあたった財務省近畿財務局の担当部署の男性職員が自殺したと見られることについて「自殺についてはきょうのニュースで知った。どなたが亡くなられたかも承知していない。職員の自殺についてはこれ以上お答えできない」と述べました。
*文書書き換え「コメント差し控えたい」
佐川宣寿長官は決裁文書の書き換えの有無について「捜査を受けている立場なのでコメントを差し控えたい」と述べました。
◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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舛添前都知事も顔負け 佐川国税庁長官の“公用車乗り回し”
2018年3月4日 10時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
朝日新聞がスッパ抜いた森友問題をめぐる財務省の決裁文書の改ざん疑惑。改ざんが事実であれば、憲政史に残る犯罪事件に発展するのは間違いない。さすがに大阪地検特捜部も重い腰を上げざるを得ないだろう。一体、誰が、何のために改ざんを指示したのか――。今後の展開が注目だが、カギを握る重要人物は何といっても、当時、理財局長だった佐川宣寿国税庁長官だ。その佐川長官自身にも新たな疑惑が浮上している。
国税庁は1日、佐川長官が昨年7月に長官に就任してからの出勤簿や、2月の公用車の運転日誌などを参院予算委理事会に提示した。
希望の党の柚木道義衆院議員が衆院予算委で、佐川長官が都内のホテルから公用車を使って登庁している実態などを問題視。出勤や公用車の利用状況について公開を求めていた。
提示された資料を読むと、不可解な点が少なくない。例えば、旅行(出張)命令決議簿では2月15~17日は「仙台国税局管内の事務視閲等」との記載があるのに、出勤簿では15日は「年次休暇1時間」の印があり、同日の運転日誌には、同じ運転手名で2台の異なる公用車が使われた記録が残っていた。
同21日も、出勤簿には登庁を示す「佐川」の押印がありながら、旅行命令決議簿では「広島国税局管内の事務視閲等」とあり、やはり同日の運転日誌では、同じ運転手名で2台の異なる公用車が使われていた。同28日も同様で、出勤簿には「佐川」の押印があるにもかかわらず、旅行命令決議簿には「関東信越国税局管内の事務視閲等」とあった。単純ミスと言えばそれまでだが、これじゃあ本当に登庁していたのか、出張していたのかがサッパリ分からない。民間企業なら“カラ出張”を疑われても仕方ないだろう。
それにしても佐川長官は、1人当たりの人件費が910万円と厚遇されている運転手を遊ばせておくわけにはいかない――と考えているのか、2月の運行日誌を確認する限り、ほぼ毎日のように公用車に乗っている。国税庁の藤井健志次長は国会で「自宅以外でも必要性が合理的で妥当なら送迎が認められている」などと説明していたが、公用車で神奈川・湯河原町にある別荘通いを繰り返していた舛添要一前都知事も顔負けの使いっぷりだ。
「森友問題で決裁文書の改ざん問題が浮上する中、“逃亡生活”を続ける佐川長官にも、カラ出張などの疑惑が出ている。すべての問題を徹底解明するため、国会で集中審議を開くべきです」(柚木道義衆院議員)
3日は東京・日比谷公園で「納税者一揆」と題したモリカケ問題の追及デモがある。佐川長官は、いつまでも雲隠れできると思ったら大間違いだ。
◎上記事は[日刊ゲンダイ]からの転載・引用です
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事の軽重、優先順位を無視してでも、森友学園問題を奇貨として、とにかく安倍政権の足を引っ張りたいということなのか 2017/3/9
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