「トヨタ」アクセルペダルにスペーサーを取り付ける。 リコール費用、米CTSに一部請求

2010-02-01 | 社会

アクセルペダルに補強部品を取り付け トヨタ、改善策を発表
産経ニュース2010.2.1 20:50
 【ワシントン=渡辺浩生】トヨタ自動車は1日、アクセルペダルの不具合による米国内での大規模リコール(回収・無償修理)問題で、新たな部品を取り付けアクセルペダルを補強するなどの改善策を発表した。
 踏み込んだアクセルペダルが元の位置に戻らない不具合を解消するため、ペダル部分に「スペーサー」と呼ばれる新たな補強部品を取り付ける。すでに補強部品をディーラーに発送した。
 また、不具合を改善した新しいアクセルペダルを5カ所の組立工場に発送し、8日以降に一時停止の措置を取ったリコール対象8車種の生産再開を目指す。
 トヨタは1月21日に、アクセルペダルの不具合問題で米国内で販売している8車種約230万台のリコールを発表。26日にはリコール対象車種の販売を一時停止し、2月1日から北米5工場での生産を停止した。また、1月31日付の米主要紙に全面広告を掲載し、「前例のない措置を講じたのは顧客のために正しいことをするためだ」と強調。その上で、「近く効果的な修理方法を発表する」と表明していた。
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トヨタ、リコール費用を米CTSに一部請求へ 総額「1千億円未満」
2010.2.1 14:01
 トヨタ自動車が、欧米や中国での大規模リコール(無料の回収・修理)の原因となったアクセルペダル部品を部品を製造していた米CTS(インディアナ州)に対し、リコールにかかる費用の一部を請求する方向で検討していることが1日、わかった。トヨタでは現段階で、リコール費用について「1千億円未満」(トヨタ幹部)と推定している。
 トヨタは1月21日(現地時間)~29日(同)にかけて、米国で230万台、カナダで27万台、中国で7万5千台、欧州で180万台のリコールを発表した。
 トヨタでは、リコールに備えてあらかじめ積み立てている品質保証関連の引当金が昨年3月末現在で約4千億円超あり、まずこの引当金をリコールの費用にあてる。
 そのうえで、部品の不具合が発生した原因を詳細に調査した後、その責任に応じて、費用を米CTSに請求する方針だ。
 原因については、トヨタが米CTSに発注した段階での設計上のミスなのか、米CTSの製造段階でのミスかは現時点では分かっていない。
 リコールに伴う費用は通常、完成車メーカーと部品メーカーの双方で負担することが多い。原因に応じて双方の負担の割合が変わる。

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