(毎日新聞 - 07月12日 20:31)
奈良県の医師宅で発生した放火殺人事件(昨年6月)を題材にした単行本「僕はパパを殺すことに決めた」について、東京法務局は12日、「加害少年の供述調書とされるものを引用するなど人権侵犯に当たる」として、発行元の講談社と著者のフリージャーナリスト、草薙厚子さんに関係者への謝罪などを勧告した。刑事告発、行政機関への通告に次ぐ措置で、被害拡大を防ぐため増刷中止などの措置も検討するよう求めた。【坂本高志】
講談社広報室の話 勧告を真摯(しんし)に受け止める。今後も少年法の精神を尊重しながら社会的意義のある出版活動を続ける。
草薙厚子さんの話 講談社と見解を一にしている。