秋葉原殺傷公判 母親の調書を陳述「心から悔やんでいる…」
6月28日19時12分配信 産経新聞
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(27)の第13回公判が28日、東京地裁(村山浩昭裁判長)で開かれた。加藤被告の母親が事件直後、検察側に「智大の力になってやろうと思っていたができなかった。心から悔やんでいる」と述べた調書を弁護人が読み上げた。
調書によると、加藤被告は短大卒業後に仙台で一人暮らしをしていたが、借金などを理由に平成18年に実家へ戻った。その後、加藤被告は一人暮らしを再開したものの連絡が取れなくなり、20年に事件が起きたという。
また、加藤被告の小中高校時代の同級生の男性が証人として出廷。男性は「やったことは許されないが、私はまだ彼を友達だと思っている。彼と話がしたい」と話した。
東京地裁は来月8、9の両日に加藤被告の両親への出張尋問を居住地の青森県で行う。加藤被告の被告人質問は、同月27日から行われる予定。
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秋葉原殺傷:加藤被告の両親に出張尋問へ 東京地裁が決定
東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で、東京地裁(村山浩昭裁判長)は28日、殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大(ともひろ)被告(27)の両親の証人尋問を7月8日に青森県に出張して行うことを決めた。負担を考慮して両親の居住地で非公開で尋問し、内容は後日公判で朗読する。被告人質問は同27日から始まる見通しとなった。
また、28日の第13回公判から弁護側証人の尋問が始まり、加藤被告の同級生の友人男性が出廷。「東京に行くなど、よく一緒に遊んだが、07年秋から連絡が取れなくなった。(事件後の)報道で悩んでいたことを知り、頼られていなかったと寂しくなった」と証言した。【伊藤直孝】
毎日新聞 2010年6月28日 19時41分
◆秋葉原通り魔事件 加藤智大事件
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