栃木 女児殺害事件 吉田有希ちゃん=当日だけ迎えなく/ 勝又拓哉容疑者の祖母(台湾)、声を詰まらせ…

2014-06-05 | 死刑/重刑/生命犯

<栃木女児殺害>一人歩きの女児狙う 当日だけ迎えなく
  毎日新聞 6月5日(木)14時0分配信
 栃木県日光市(旧今市市)で2005年、市立大沢小1年の吉田有希ちゃん(当時7歳)が行方不明となり、翌日に茨城県内で他殺体となって発見された事件で、殺人容疑で逮捕された勝又拓哉容疑者(32)が、低学年児童が下校する時間を見計らい、連れ去りやすい児童を探していたとみられることが、捜査関係者への取材で分かった。有希ちゃんは下校途中に1人きりになった直後に連れ去られたとみられており、栃木・茨城両県警の合同捜査本部は、勝又容疑者が連れ去りを計画して車で通りかかり、偶然、有希ちゃんを見つけたとみて調べている。
 有希ちゃんは05年12月1日午後、同級生と下校し、三差路で同級生と別れた。有希ちゃんが1人にならないよう、いつもは家族が迎えに来ていたが、この日に限って来られず、1人きりで歩いているところを連れ去られた。この道は雑木林の中を通っており、普段から人通りが少なく、有希ちゃんがさらわれる瞬間を目撃した住民はいなかった。
 勝又容疑者は大沢小の卒業生のため現場周囲に土地勘があり、児童の下校時間も把握していたとみられる。捜査関係者によると、勝又容疑者は車を運転しながら連れ去りやすい児童を探していた、との趣旨の供述をしているという。さらに「有希ちゃんとは面識がなかった」とも話しており、捜査本部は、有希ちゃんが最初から狙われていたのではなく、たまたま1人だったために被害に遭ったとみている。【加藤佑輔】
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【栃木小1女児殺害】有希ちゃんは「お兄ちゃんと約束」 自宅PCから児童ポルノ画像 「警察はやめてくれ」
 産経ニュース 2014.6.5 11:15
 幼い命はなぜ奪われなければならなかったのか。栃木県今市市(現日光市)の吉田有希(ゆき)ちゃん=当時(7)=殺害事件で逮捕された勝又拓哉(たくや)容疑者(32)の供述が明らかになりつつある。面識のなかった有希ちゃんを偶然連れ去り殺害するという短絡的な犯行が浮き彫りになる一方、証拠隠滅を図るなど周到さも垣間見える。あの日何があったのか。供述や関係者の証言から事件の経過を追った。
*「面識はなかった」
 平成17年12月1日午後2時ごろ友達3人と下校した有希ちゃんは、その50分後に自宅近くの三差路で友達と別れたのを最後に行方が分からなくなった。
 有希ちゃんは事件2週間前、自宅近くの駅周辺で男と待ち合わせしていた。この時「目のきれいなお兄ちゃんと約束している」と周囲に話していた。だが勝又容疑者は「有希ちゃんと面識はなかった」と話している。
 勝又容疑者は事件当時、鹿沼市のアパートで1人暮らしをしていた。連れ去り現場へは車で向かったとみられる。有希ちゃんと同じ小学校を卒業しており、現場付近の土地勘はあった。
 幼児性愛が強く、自宅のパソコンには「おびただしい数」(捜査幹部)の児童ポルノ画像が保存されていた。有希ちゃんは胸を鋭利な刃物で十数カ所刺されていた。勝又容疑者は違法ナイフも収集し、ナイフマニアの側面も持つが「偽ブランド品と一緒に骨(こっ)董(とう)市で売ろうとしたが、売れなかった」。
*「途中の山中で刺した」
 有希ちゃんが勝又容疑者の自宅にどれだけの時間いたかは分かっていない。連れ去り現場から約60キロ離れた茨城県常陸大宮市の遺棄現場に向かったのは、「夜中だった」という。1日深夜から2日未明ごろに着き、遺体を遺棄したとみられる。
 「騒がれたので、遺棄現場に向かう途中の山林で刺して殺した」。有希ちゃんの遺体発見現場には血だまりはなく、当初から殺害場所は別とみられていたが、特定できていない。
 栃木、茨城両県警の合同捜査本部は遺棄現場への道のりの防犯カメラを解析。画像解析技術が進み最近になり、事件当日に遺棄現場方面へ向かっている白いセダンの車が、勝又容疑者のものと判明した。
 「画像解析の技術はここ数年で急速に向上した。8年半前の画像でも、今の技術を使えば鮮明に見えるようになるものもある」。防犯カメラに詳しい「パナソニックシステムネットワークス」の寺内宏之氏は指摘する。こうした技術の進歩も逮捕に貢献した。
*「ごみ収集に出した」
 場当たり的な犯行と対照的に犯行後には周到な証拠隠滅が図られ、警察を避ける行動も浮かんだ。
 勝又容疑者の義理の父親だった男性(63)は、事件数年後に勝又容疑者の車にランドセルが複数置いてあったことを覚えている。このなかに有希ちゃんのランドセルが含まれていた可能性もある。
 だが、有希ちゃんの遺留品の衣服やランドセル、凶器の刃物などは「ごみ収集に出した」などと説明、回収は困難だ。犯行時に使用したとみられる白い車もすでに廃車しスクラップ処分となっている。
 事件後は、捜査が迫るのを恐れてか極度に警察を避けていた。20年に追突事故をした際には、修理業者に「絶対に警察を呼ばないでくれ。警察沙汰にしたくないので、言い値で修理する」と懇願していた。
 捜査幹部によると、逮捕後は落ち着いて素直に取り調べに応じているという。
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栃木女児殺害:母子で骨董売る…容疑者、台湾から移住
 毎日新聞 2014年06月04日 07時30分
 栃木県日光市(旧今市市)で2005年12月、市立大沢小1年の吉田有希(ゆき)ちゃん(当時7歳)が行方不明になり、茨城県常陸(ひたち)大宮市で他殺体で見つかった事件で、栃木、茨城両県警の合同捜査本部は3日、栃木県鹿沼市西沢町、無職、勝又拓哉被告(32)=商標法違反などで公判中=を殺人容疑で逮捕した。勝又容疑者は容疑を認めており、動機や詳しい経緯を調べる。
 勝又容疑者は台湾出身で、3歳ごろから6歳ごろまで、今も台北近郊の新北市に住む祖父母に育てられたという。祖母(77)は3日、事件で逮捕されたことを聞くと「あの子が人を、しかも女の子を殺したなんて信じられない。何も考えられない」と声を詰まらせた。
 幼少の勝又容疑者について祖母は「公園で『お友だちと遊びな』と言っても『やだ』といって私の脇から離れないような人見知りだった」と振り返った。友だちは少なかったが、下のきょうだいの面倒見が良く、「頼れる兄ちゃん」だったという。
 祖母などによると、小学6年のころ、先に来日し、日本人男性と再婚していた母親の元に移り、有希ちゃんも通った栃木県日光市(旧今市市)の大沢小学校で6年生をやり直した。同級生は「日本語に不自由しており、登校を拒否していた」と当時の印象を語る。
 2000年ごろから、母子は偽ブランド品や骨董(こっとう)品を各地の骨董市などで売り歩き、生計を立てていたらしい。捜査関係者によると、主に母親が中国や日本国内の業者から偽ブランド品などを仕入れ、勝又容疑者が乗用車で商品を運んだ。祖母は「朝から晩まで働き、時には車で寝泊まりしていた」と語った。
 一方、捜査関係者によると、親子は茨城県那珂市での骨董市で、主催する古美術店の男性店主と偽ブランド品の露天販売を巡ってトラブルを起こし、02年ごろ出入り禁止になったという。勝又容疑者は09年5月に日本国籍を取得している。【加藤佑輔、台北・鈴木玲子】
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栃木女児殺害:「ひきこもりの怪しい男」…捜査本部に情報
 毎日新聞 2014年06月04日 21時15分(最終更新 06月04日 22時01分)
 栃木県日光市(旧今市市)で2005年12月、小学1年生の吉田有希ちゃん(当時7歳)が行方不明となり、茨城県常陸(ひたち)大宮市で遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された無職、勝又拓哉容疑者(32)=栃木県鹿沼市。
 「無職でひきこもりの、怪しい男がいる」。事件発生からしばらくして捜査本部に寄せられた情報が、勝又容疑者(32)が捜査線上に浮上する端緒となった。
 事件当時、勝又容疑者は有希ちゃんが住んでいた日光市(旧今市市)に隣接する鹿沼市で1人暮らしをしていた。近所の女性は「部屋を暗くしてパソコンを開いていた。おとなしそうな感じだった」と振り返る。
 関係者をたどると、台湾人の父と離れ、小学校卒業間際に台湾から来日していた母親を追って栃木に移って以来、孤立の度合いを深めていった姿が浮かぶ。入学した同県今市市(当時)立大沢小学校の同級生は「日本語に不自由して、学校に来なくなった」と言う。その後、勝又容疑者だけが台湾に戻ったが、待っていた祖母(77)は「一日中ゲームやテレビばかり」ともてあまし、日本に帰した。
 しかし、母親が再婚した義父との関係がうまくいかず、母親が1人暮らしさせると寝坊を重ね、通っていた地元の中学校にも行かなくなったという。3年時に宇都宮市内の中学に転校。同じクラスだった女性(31)によると、教室では机に伏せて寝ており、登校しても保健室にいることが多かった。「怖いような独特の雰囲気があった」と振り返る。
 高校には進学せず、18歳のころには偽ブランド品などを骨董(こっとう)市で売り歩く母を手伝うようになった。事件を起こしたとされるのは、そんな生活を5年ほど続けた23歳の時だった。
 今年5月27日。販売目的で偽ブランド品を所持したとして商標法違反罪に問われた事件で宇都宮地裁の法廷に現れた勝又容疑者は視線を泳がせ、終始落ち着きのない様子だった。起訴内容について裁判長から間違いないか尋ねられ、「はい」とだけ答えた声は消え入りそうだった。【松本晃、山崎征克、金秀蓮】
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今市 女児殺害事件 勝又拓哉容疑者「吉田有希ちゃんが夢に出てくるから自供したい」/猟奇的なものを押収 2014-06-04 
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