若泉敬『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』 沖縄=「小指の痛みを全身の痛みと感じてほしい」

2010-06-21 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

NHKスペシャル 密使 若泉敬 沖縄返還の代償
2010年6月19日(土) 午後9時00分~9時54分NHK総合テレビ
 1972年に、「核抜き・本土並み」をうたって実現した沖縄返還。しかし、その裏で、「有事の核の再持ち込み」を認める「密約」が、日米首脳の間で取り交わされていた。その交渉の際、「密約は返還のための代償だ」として佐藤首相を説得し、密約の草案を作成したのが、首相の密使、若泉敬・京都産業大学教授だった。若泉は、1994年に著作『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』でその秘密交渉を暴露し、2年後に亡くなった。若泉はなぜ国家機密を暴露したのか。
 これまで全く明らかにされてこなかった、機密資料と新証言から浮かび上がるのは、沖縄返還の代償として結んだ密約が、結果として基地の固定化につながったことに苦悩し、沖縄県民に対する自責の念に押しつぶされる若泉の姿だった。本土と沖縄の断絶に引き裂かれ、破滅していった若泉敬の生涯を通して、いま日米間の最大の懸案となっている、“沖縄問題”の深層を描きだす。
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〈来栖の独白〉
 「核抜き」に足をとられざるを得ない日本の宿命を熟知した米の巧みな外交。密約一点に神経集中する日本を操って、沖縄米基地の「固定化」と「自由使用」を実現させる。米外交の一方的な勝利。
 沖縄の痛みに無関心なまま平和を享受し続ける日本(人)の姿を、若泉は「愚者の楽園」と呼ぶ。「小指(沖縄)の痛みを全身の痛みと感じてほしい」との沖縄の訴えは、今日なお日本の国民に届いていない。響いていない。
 非核3原則を評価され佐藤元総理はノーベル平和賞を受賞したが、若泉は、沖縄に詫びて、自裁する。

「沖縄核密約」佐藤政権以後は引き継がれなかった可能性 「密使」故・若泉敬氏が残した資料 2010-03-03 | 政治 


1 コメント

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地獄の閻魔大王・挨拶 (古井戸)
2010-06-24 15:40:52
敬さん江

ニクソン、佐藤栄作、敬さん、ヘンリー(キッシンジャー)の四者で地獄の賢人会合をセットしました(ヘンリーも間もなく到着の予定)。心ゆくまで語らってください。

演題:日米同盟&沖縄基地は永遠なり

注意:嘘をついたらハリセンボン飲ます。
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