首相、異例の賃上げ要請へ 景気後退で経済界首脳に

2008-11-27 | 社会
 国際的な金融不安の広がりで、国内景気が後退している現状を踏まえ、麻生太郎首相が来月1日、日本経団連の御手洗冨士夫会長ら経済界首脳を集め、2009年春闘での賃金引き上げを求めることが26日、分かった。
 過去にも安倍晋三、福田康夫の両首相が企業利益の家計への還元のため、経済界に春闘での賃上げを促したことはあるが、春闘が本格化する前に首相が賃上げ要請するのは極めて異例。労働側にとっては強力な援軍となり、年明けから本番を迎える春闘での労使攻防は激しくなりそうだ。
 政府は景気浮揚に向けた内需拡大には、総額2兆円の定額給付金支給など一連の経済対策のほか、勤労者の賃金水準の底上げも不可欠と判断したとみられる。
 経済界は、世界的な景気減速を背景とした企業業績の悪化を受け、来春闘では賃上げよりも雇用維持を重視する姿勢を強めているが、連合は09年春闘で物価上昇を念頭に、8年ぶりにベースアップを要求する構え。2008/11/26 23:49   【共同通信】

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。