殺人・タリウム事件 元名大生の闇 「殺さぬ自分、なるのは難しい」 控訴審 2017/10/27

2017-10-28 | 少年 社会

 元名大生の闇  元名大生「殺さぬ自分、なるのは難しい」 控訴審 1審判決に不満述べる 
 2017/10/28 朝刊
 名古屋市で知人女性を殺害し、出身地の仙台市では高校の同級生らに劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われ、名古屋地裁の裁判員裁判で無期懲役判決を受けた名古屋大の元女子学生(22)=事件当時十六~十九歳=の控訴審公判が二十七日、名古屋高裁であった。元学生は被告人質問で、控訴した理由を「一審判決だと、人を殺さない自分になる目的を達成するのが難しいと思った」と語った。
 薬などによる治療を受けているが1審判決後も殺意が浮かぶことを明かし、今も殺人の衝動を断ち切れないことが明らかになった。
 弁護、検察側双方の質問に答えた元学生は、控訴は弁護士と母親に勧められたと明かし「刑務所では治療が可能という根拠がないと説明された」と述べた。その一方、「人を殺さない自分になれる根拠があれば、無期懲役刑でも構わない」と量刑にはこだわっていないことを強調した。
 3月の1審判決の印象を問われると「タリウムを没収されるのが嫌だなと思った」と執着を口にした。判決では、検察側の最終論告により事件の重大性を認識したとされたが、「そういうことはなかった」と否定した。
■被告人質問
元学生と弁護人、検察官との主なやりとりは次の通り。
---拘置所での服薬で症状はどうなったか。
 殺意が少し和らいだ。殺意が浮かぶ時間も減ったし、頻度も減った。
---殺意が浮かぶ状態の変化は。
 7月終わり頃から。きっかけは、弁護士が差し入れた本。内容を実践したら、殺意の持続時間が減った。
---殺したい人は。
 弁護人を殺したくなったりする。
---どんな夢を見るか。
 殺人の被害者の森さんが何回も夢に出てきた。日常的な場面で、アパートだったり、道を一緒に歩いていたり。(森さんは)穏やかな様子だった。
---森さんがいなくなった実感は。
 どこかで生きている感じがぬぐえない。呼吸ができなくなる感じ。
---浮かぶ考えは。
 また人を殺してしまうのではないかと不安が出てくる。
---チャンスがあれば殺人を実行するか。
 実行に移すチャンスは少なくなったが、人を殺すことが自分の手の届くところにある感じがする。
---母と妹が仙台から引っ越したことをどう思うか。
 特に気にしていない。
---鑑定留置先の病院で治療を受けて、考え方は変わったか。
 人を殺したいと思うことが普通じゃないと理解して、普通になりたいと思った。人の手を借りながら、殺さない自分になる方法を探していきたい。

 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)
―――――――――――――
元名大生 女性殺害・タリウム事件 被告人質問「今も人殺したい」 2017/10/27 名高裁(高橋徹裁判長)  
----------------------------
名大女子学生 いびつな願望 「佐世保事件が影響」か 殺人事件・タリウム事件・放火容疑(焼死体に興味)・・・
「タリウム女子」は法廷で「検事も弁護人も殺したい」 「19歳殺人鬼」顔・実名隠しに何の意味があるのか 『週刊新潮』2017/3/2号
◇  「酒鬼薔薇君、大好き♪ 少年法マンセー!」心に魔物を育てた名大女子学生の履歴書 『週刊新潮』 2015年2月12日号
............


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。