日経平均、3日続落 TOPIXも。 パイオニア、1万人削減 ディスプレー事業から10年3月までに撤退

2009-02-12 | 社会
 12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続落した。大引けは10日終値比240円58銭(3.03%)安の7705円36銭と、1月26日(7682円)以来の安値を付けた。10日に発表された米金融安定化策への失望感から、10日の海外株式相場が下落した流れを受け、朝方から安い水準での推移が続いた。円相場の強含みやアジア株式相場の下落も主力株売りに拍車をかけ、後場は下げ幅を260円まで拡大した。東証株価指数(TOPIX)も3日続落した。
 米金融安定化策で打ち出された官民投資ファンドによる不良資産の買い取りは、買い取り価格の決定について具体案が示されなかったことで、金融不安は長期化するとの懸念が広がった。米政策期待の後退は、市場の視線を改めて景気や企業業績といった実体経済の悪化に向かわせたようで、足元の業績悪化が鮮明なハイテクや自動車など主力株売りにつながった。
 東証1部の売買代金は概算で1兆3263億円、売買高は19億2165万株。東証1部の値下がり銘柄数は1222、値上がり銘柄数は384、変わらずは103だった。〔NQN〕 (15:18)
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パイオニア、1万人削減 ディスプレー事業から10年3月までに撤退
 パイオニアは12日、プラズマテレビを主体とするディスプレー事業から2010年3月までに撤退すると正式発表した。自社開発を中止し、静岡県袋井市の工場も生産を終了する。事業の見直しに伴い、10年3月をメドに連結従業員の約16%に相当する6000人を削減するほか、非正規社員も4000人程度減らす方針だ。
 パイオニアは同日、09年3月期の連結最終損益(日本会計基準)が1300億円の赤字になりそうだと発表した。従来予想(米国会計基準)は780億円の赤字だった。不振のテレビ事業に加え、カーナビゲーションシステムなど車載機器の販売低迷が響く。 (日経16:09)

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