中国では年間十数万件の反政府暴動が起きているとも言われるが、報道されることはほとんどない

2013-10-30 | 国際/中国/アジア

【産経抄】10月30日
 産経新聞 2013.10.30 03:21
 近代中国で最も有名な写真がある。1949年10月1日、毛沢東主席が中華人民共和国の建国を宣言している一枚だ。所は北平改め北京の天安門の楼上である。毛沢東は古い大きなマイクの前に立ち「中央人民政府は今日成立した」と言い切った。▼その日の北京はむろん「PM2・5」の汚染もなく、晴れ渡っていたという。天安門広場には30万人が集まり「義勇軍行進曲」を大合唱したあと、宣言に聞き入った。国民党との内戦に勝利した55歳の毛沢東にとっての一世一代の晴れ姿を伝える写真だった。▼だが昨日、本紙などに掲載された天安門の写真も十分、歴史的だといえる。門の前の歩道に四輪駆動車が突っ込み、歩行者をなぎ倒した上、濠(ほり)に架かる橋付近の柵にぶつかり、炎上しているのを写している。中国版ツイッター「微博」に投稿された写真なのだという。▼車から出る黒煙は建国宣言の行われた楼上よりも高く上がっている。大きな毛沢東の肖像画にもかかりそうに見える。毛沢東路線に回帰をはかっているといわれる習近平政権には「聖地」を荒らされたような衝撃だったのだろう。その後は厳しい取材規制が敷かれていた。▼「事件」は車による「自爆テロ」の可能性が濃厚となった。多くの観光客らも巻き込んでおり、決して許されることではない。だが知識人、記者の拘束などに見られる中国当局の高圧的な姿勢を考えれば、炎と黒煙には、怒りが込められているような気がしてならない。▼中国では年間十数万件の反政府暴動が起きているとも言われるが、報道されることはほとんどない。しかし今回の「事件」は政権のおひざ元で起き、ツイッターを通してとはいえ写真は世界中に流された。その意味でも歴史的といえる。
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天安門・炎上 ウイグル独立派を重点捜査=「自爆テロ」か 2013-10-29 | 国際/中国/アジア 
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  中国の抗議デモ 退学処分の脅しにもおそれず学生の参加目立つ
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 河添恵子 崩壊する隣国に警戒せよ
 産経ニュース2012.9.6 08:12[40×40]
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