民主党の小沢一郎幹事長=独断専行とされた、かつての小沢氏らしさが戻ってきた印象

2009-09-28 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

役員決めず気ままに外遊… 小沢幹事長、はやオレ流
2009年9月28日 中日新聞朝刊
 民主党の小沢一郎幹事長が、早速持ち前の「オレ流」を発揮している。幹事長に正式就任して10日余りになるが、記者会見も開かず、幹事長代理など他の役員も決めずに英国視察に赴く気ままぶり。独断専行とされた、かつての小沢氏らしさが戻ってきた印象だが、与党内からはやきもきする声も聞こえ始めている。
 小沢氏は、15日の両院議員総会で正式に幹事長に就任して以来、主に党本部の幹事長室に陣取っている。鳩山由紀夫首相、菅直人副総理兼国家戦略担当相ら党幹部の多くが首相官邸や各省庁に入ったため、今や小沢氏が党本部のあるじ的存在である。
 奇妙なのは、閣僚や副大臣ら政府の顔ぶれが決まっていくのを横目に、党側は選対委員長や幹事長代理など、役員人事にほとんど手をつけていない点だ。
 小沢氏は17、18両日、盟友関係にある輿石東参院議員会長や側近議員と党本部で話し込むなど、それなりの動きを見せたが、その後は沈黙。
 20日からは、英国で国会審議や個人献金のあり方などを調査するとして、6日間の日程で外遊に出発。日程を延長して27日帰国した。
 岡田克也前幹事長時代は週1回の定例だった、幹事長による記者会見や、社民、国民新両党との3党幹事長会談もまだ開かれていない状況だ。政府側に比べて与党側は発信力の弱さが否めない上、社民党から「小沢氏に意見を聞く場を持たなければならない」(重野安正幹事長)との不満も出始めている。
 小沢氏のマイペースぶりは、先の衆院選で選挙担当の代表代行として、大躍進を実現させた自信の裏返しにも映る。小沢氏に表だって盾つく勢力は党内には皆無で、必要以上の気遣いは無用と考えているかもしれない。
 ただ、1993年に誕生した非自民連立の細川政権が1年足らずで瓦解した一因は、新生党代表幹事(当時)だった小沢氏のワンマン的な振る舞いにあったとも言われる。当時を知る与党議員の多くは、小沢氏の“病”の再発を気にかけている。(荘加卓嗣)

http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/b1324a9942ac14101e38f6cd0e518bc0


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。