
2020/2月16日日曜
NHKEテレ1 午前9時00分~ 午前9時45分
日曜美術館「光の探求者ヤン・ファン・エイク よみがえる“ヘントの祭壇画”」
光や空気の細密表現で西洋中に影響を与えた「ヘントの祭壇画」。制作当初に戻す修復の中、「神秘の子羊」が専門家も驚く顔に!直視するまなざしと聖書の教えの関係とは?
15世紀初頭ヤン・ファン・エイクの手で作られ、ナポレオンやヒトラーをはじめ、多くの人々を魅了してきた「ヘントの祭壇画」。ベルギーの裕福な市民の注文で作られた。宝石に映りこむ反射や空気まで感じられる風景描写など、油絵の創成期に最高峰の技術で描けたのは、なぜなのか?どんな人物だったのか?「ヘントの祭壇画」を愛する美術史家の小池寿子さん、漫画家のヤマザキマリさん、修復家の森直義さんが大胆に読み解く。
【ゲスト】美術史家 國學院大學教授…小池寿子,ヤマザキマリ,絵画修復家…森直義,【司会】小野正嗣,柴田祐規子
◎上記事は[日曜美術館]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2020.2.16〉
先週の予告から楽しみにしていた。美術のみならず、音楽も小説も、イエスの周辺にあるものは、夢中になってしまう。今、モーリヤックの『イエスの生涯』を読んでいる。1952年に購読した古本。書棚から引っ張り出して読んでいるが、触ると傷つけるのではないかと思うほど…古色蒼然としている。線を引いたり、折り曲げたりしているが、書かれてあることに何の記憶もない。
ヘントの祭壇画「神秘の子羊」、一部修復作業終了 来月公開
2019年12月24日 10:58 発信地:ヘント/ベルギー [ ベルギー, ヨーロッパ ]
修復作業が終わったファン・エイク兄弟の祭壇画「神秘の子羊」の一部。ベルギー・ヘントのMSK美術館にて(2019年12月17日撮影)。(c)Kenzo TRIBOUILLARD / AFP
【12月24日 AFP】ベルギー・ヘント(Ghent)にある聖バーフ大聖堂(St Bavo’s Cathedral)の祭壇画「神秘の子羊(Adoration of the Mystic Lamb)」の一部修復作業が、このほど終わった。修復作業は3年に及んだ。
神秘の子羊は、ヤン・ファン・エイク(Jan Van Eyck)と兄のフーベルト・ファン・エイク(Hubert van Eyck)が1432年に完成させたと考えられている作品。フランドル絵画の傑作で、聖書の登場人物や神の子羊の信徒などが描かれている。祭壇画はちょうつがいで開閉できるようになっている12枚のパネルで構成され、全体の大きさは縦約3.4メートル、横約4.4メートルに上る。 第2次世界大戦(World War II)中、保管のためフランスに移されたが、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の手に落ち、ドイツの岩塩坑に置かれた。盗難被害にも遭ったことがある。絵の表面は長年のほこりやすす、水分、塩などで大きく破損していた。
これまでに修復作業が終了しているのは中央部分を含む下段パネル。パネルの外側は2012~16年に修復作業が行われた。
修復作業にあたった専門家らは、顕微鏡をのぞきながら外科用メスで丁寧に汚れを落としていった。ただ、16世紀のレタッチ部分だけは、もともとの作品への影響を考慮してソルベントを使わず、手で取り除いたという。
今回の修復作業で、これまで二組あるように見えていた羊の耳も本来の数である一組となった。レタッチで隠されていたもともとの羊の耳が、1950年代に行われた部分的な修復作業の際に露出し、そのままとなっていたのだ。
修復作業のため、祭壇画は大聖堂からヘントのMSK美術館(MSK museum)へと移されていた。美術館ではガラス越しに修復作業を見学できた。来年1月末には聖バーフ大聖堂に戻され、巨大なガラスのケース内での展示が行われる予定となっている。
王であるキリスト(Jesus Christ)や聖母マリアが描かれた上部パネルの修復作業は2021年に行われる。(c)AFP
◎上記事は[AFPBB News]からの転載・引用です
* 「カラヴァッジオ展」を観た…《法悦のマグダラのマリア》 《ゴリアテの首を持つダヴィデ》 2019.11.23
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*中野京子著『名画と読むイエス・キリストの物語』 〈来栖の独白〉私は初めてイエスというお方が解り始めたようだ。