名鉄、2年ぶり経常減益 燃料費29億円増加

2008-11-13 | 社会

中日新聞2008年11月13日 朝刊
 名古屋鉄道が12日発表した2008年9月中間連結決算は燃料費の増加やマンション販売の不振が響き、売上高が前年同期比6・9%減の3241億円と、2年ぶりに減少した。経常利益も34・5%減の98億円と2年ぶりに減少。ただ、前年同期には70億円あった土地評価損がなくなるなどしたため、純損益は40億円の赤字から39億円の黒字に転じた。
 記者会見した木下栄一郎社長は「燃料費が前年同期より29億円増えた」と述べ、トラックやバスの燃料に使う軽油の価格高騰が経営を圧迫したと強調した。
 営業利益は27・9%減の126億円と、2年ぶり減少。前年同期は売り場改装効果で増えた名鉄百貨店の売上高が決算期の変更もあり110億円減り、流通事業全体の営業利益が3000万円にとどまったことなども響いた。

 主力の運輸事業では鉄道の旅客収入が0・4%増となるなど堅調だったが、バスなどの燃料費増で、同事業の営業利益は11・5%減の84億円にとどまった。不動産事業の営業利益は28億円で、59・7%の減少。
 08年度下半期は「消費や不動産市場の動向が不透明」(木下社長)とみて、09年3月期の業績予想を下方修正した。売上高は従来の7200億円から6950億円に変更。経常利益は250億円から190億円に、純利益は150億円から130億円にそれぞれ修正した。


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