松坂が初の打撃投手 竜沖縄キャンプ
中日新聞 2018/2/22 朝刊
中日の春季キャンプは２１日、新加入の松坂が初の打撃投手を務め、福田と京田に計４５球を投げた。柵越えを１本ずつ許したが、空振りを二つずつ奪うなど変化球がさえ、実戦登板に前進した。２軍では浅尾がＤｅＮＡとの練習試合で実戦初登板し、１回を無失点に抑えた。
松坂 執念の今 140㌔を150㌔に見せる。僕にはそれができる
本紙評論家 鹿島忠さんが聞く
---きょう初めて打撃投手を務めた。それは予定通り。
松坂 僕はもう1クール早くてもいいかなと思っていた。でも監督や投手コーチが「まだいいんじゃないか」と言うので。だから次のクールの試合のない日ということで、きょうになった。
---投手の性（さが）というのかな。ブルペンとはボールが違うね。
松坂 そうですね。打者が立つとどの球種をどう投げるかイメージしやすい。
---最速141㌔だった。
松坂 僕の感覚では140㌔出ていればいいかなと。もう少し上がるかもしれないが、150㌔を目指しているわけではない。140㌔を150㌔のように見せる。僕にはそれができると思っている。
変化球はストライクがとれていれば、段階的にはいいのかな。バッターに見えづらいボールだったり、タイミングがとりづらいボールだったり、そういうものを使って抑えていかないといけない。変化球には自信があるので。
---ソフトバンクでの3年間に比べて方の状態は。
松坂 いいですね。今は投球フォームや投げるボールといった、純粋に野球のことで悩めている。去年は投げられてはいるが、どう投げたら痛みが出ないのかなと探りながらだった。それが大きな違い。肩が痛くないような腕の通り道を探さなくていいのが、自分にとっては大きなこと。
---本当に野球小僧だね。投げたいからやっている。
松坂 もう一度しっかり投げてから、踏ん切りをつけたい。けがをして、投げられなくて、諦めることだけはしたくなかった。その気持ちがあったから、続けようと思った。たまたま中日に拾ってもらってプレーできているが、日本で働き場所がなければ韓国、台湾で。ダメだったら独立リーグ。それもダメなら1年間トレーニングすることも考えた。
---どの時点で満足できる。
松坂 よく聞かれるが、分からない。どこで納得できるのか。きれいな形でやめられるのが一番の理想だが、けがして投げられないことが続いて、それでも自分は諦めの悪い人間なので、ボロボロになってでも進んでいく。これからは周りにどう見られようとも、どう言われようとも、進めると思っているうちは勘違いでも進んでいく。
---メジャーで活躍した過去がある。それでも今こうしてマウンドにこだわっている。
松坂 引き際の美学を言っているのだと思うが、僕にも何が美学なのかは分からない。人がこうした方がいいと言ったって、じゃあそうしようとは思わない。それで決断してしまうようなことがあれば、絶対に後悔する。
---ことし公式戦のマウンドに立つ時、どんなことを思うだろうか。
松坂 できれば普通にしていたい。2年前の最終戦で１イニングだけ投げさせてもらった時、久々の公式戦のマウンドで普通じゃない自分がいるんだなと思った。楽天戦で、ほとんどが楽天ファンだったんだけど、すごい声援をもらって、ちょっと動揺、緊張した。自分では全く予想していなかったので。平常心を保つというのは難しいかもしれないが、バランスを崩すようなことはしたくない。
---中日投手陣の輪に入って。
松坂 静かというイメージだったが、入ってみたら、こんなに明るいんだと。それが試合で出てくると、もっといいのかなと思う。
---チームは5年連続Bクラスと低迷中だ。
松坂 一度勝つことを知ったらガラッと変わるのではないか。勝ち方を知る、勝ち続けることを知る必要がある。
◎上記事は[中日新聞]からの書き写し（＝来栖）
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〈来栖の独白 2018.2.22 Thu〉
朝昼兼ねた食事を摂りつつ、上記事を読んだ。
＞今は投球フォームや投げるボールといった、純粋に野球のことで悩めている。去年は投げられてはいるが、どう投げたら痛みが出ないのかなと探りながらだった。・・・肩が痛くないような腕の通り道を探さなくていいのが・・・。
＞たまたま中日に拾ってもらってプレーできているが、日本で働き場所がなければ韓国、台湾で。ダメだったら独立リーグ。それもダメなら1年間トレーニングすることも考えた。
主に、上の2発言に心を動かされた。あの松坂が＜韓国、台湾で。ダメだったら独立リーグ＞と言っている。純粋に野球をやりたいのだ。美学なんか、くそっ食らえ。純粋な野球小僧。それに魅せられて、書き写そうと思った私。
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◇ 松坂大輔 中日入団を勝ち取った恐るべき“執念”（2018.1.25 dot.）
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