鼻口塞ぎ「確定的殺意」 大阪中1殺害、山田容疑者起訴へ
日本経済新聞 2015/10/2 14:02
大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん(13)と友人の星野凌斗さん(12)の遺体が見つかった事件で、平田さんは発見時、粘着テープで鼻と口がほぼ密閉された状態だったことが2日、捜査関係者への取材で分かった。平田さんが窒息死する具体的な経緯は判明していないが、府警などは確定的な殺意を示す証拠の一つとみている。
この粘着テープが、山田浩二容疑者(45)が購入した製品と同一である可能性が高いことは既に明らかになっている。大阪地検は同日、同容疑者を殺人罪で起訴する。
これまでの府警などの調べによると、平田さんは8月13日、大阪府やその周辺で、顔面か首を強く圧迫されるか、鼻と口を塞がれるといった方法で、短時間に窒息死させられたとされる。
捜査関係者の話では、頭部の粘着テープの状態を詳しく検証した結果、鼻と口をほぼ隙間なく塞がれており、生きていれば、極めて呼吸が難しい状態だったことが分かった。
平田さんは発見時、両手を後ろ手に縛られており、テープが巻かれたまま放置された場合、長時間の呼吸困難に陥り、最終的に窒息死に至る可能性が高かったという。
府警はこの粘着テープについて、平田さんの遺体が発見された当日の同月13日午後、山田容疑者と似た男が、大阪府柏原市内のコンビニエンスストアで購入した2本の粘着テープと同一製品であるとみられることを確認している。
捜査幹部は「具体的な殺害方法は特定できていないが、呼吸をほぼ不可能にさせるテープの巻き方は、犯人の確定的な殺意を立証する支えになる」と指摘している。
山田容疑者は8月に死体遺棄容疑で逮捕された際、平田さんが死亡した状況について「同乗者が後部座席で殴り、知らない間に死んでいた」と供述した後、黙秘に転じている。
同容疑者による殺害への関与を示す直接の証拠がないなか、地検は状況証拠を積み重ね、殺人罪を立証できると判断したとみられる。
◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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時間・場所特定せず 女子中学生殺害の罪で起訴
NHK NEWS WEB 10月2日 19時21分
大阪・寝屋川市の中学1年生の男女が遺体で見つかった事件で、検察は、契約社員の45歳の男を、女子生徒に対する殺人の罪で起訴しました。これまでの捜査で、直接の証拠は得られず、殺害した時間や場所を特定しないままの起訴となりました。男は、調べに対し、黙秘しているということです。
起訴されたのは契約社員の山田浩二被告(45)です。
起訴状などによりますと、山田被告は、ことし8月13日、大阪・寝屋川市の中学1年生、平田奈津美さん(13)の首を手などで圧迫したうえ、顔に粘着テープを何重にも巻き付けるなどして窒息死させたとして殺人の罪に問われています。
平田さんと同級生の星野凌斗さん(12)は8月に大阪府内で相次いで遺体で見つかり、警察は、山田被告を平田さんに対する殺人と死体遺棄の疑いで逮捕していました。
これまでの捜査で、殺害についての直接の証拠は得られず、平田さんの遺体に巻かれていた粘着テープが、山田被告が事件当日に購入したものと同じとみられることなど、状況証拠を積み重ねたうえで、殺害した時間や場所を特定しないままの起訴となりました。
平田さんの死体遺棄の容疑については、引き続き捜査することにしています。
警察は、山田被告が星野さんの殺害や遺体の遺棄にも関わった疑いが強いとみて、捜査を進めることにしています。
警察によりますと、調べに対し、山田被告は黙秘しているということです。
◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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◇ 山田浩二容疑者…弁護士が決まり、その面会以降、完全黙秘 [平田奈津美さん・星野凌斗君 遺体遺棄事件]
◇ 大阪中1遺棄事件;山田浩二容疑者 逮捕(2015.8.21)から1週間 続く黙秘 少ない物証 立証のハードル高く
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