栃木 小1女児〈吉田有希ちゃん〉殺害事件 勝又拓哉容疑者逮捕(2014.6.3)から1年 公判前整理手続き中

2015-06-02 | 死刑/重刑/生命犯

栃木女児殺害:子ども「地域で守る」 ボランティアが活動
毎日新聞 2015年06月02日 14時01分(最終更新 06月02日 14時11分)
 栃木県日光市(旧今市市)で2005年12月、小学1年の吉田有希ちゃん(当時7歳)が連れ去られ、翌日に茨城県常陸大宮市の山中で他殺体で見つかった事件は、容疑者が逮捕されてから3日で1年になる。事件をきっかけに「地域の子どもは地域で守る」という意識が生まれ、遺棄現場近くの市立大宮北小学校(全校生徒101人)では防犯ボランティアが一日も欠かさず、見守り活動を続ける。
 事件後、同市では自治会単位の「自警団」などが結成された。遺棄現場から約2キロの東野地区では副区長(現在は区長)だった佐藤晃さん(80)を中心に「東野区自警団」が発足。メンバーは、25人。30代から80代まで老若男女が参加する。当番を決め、五つの通学路ごとに1人が集団下校に付きそう。「休んだときに何かあったら、後悔してもしきれない」と、佐藤さん。「小学生たちはみんな自分の子どものようなもの」。活動は最優先事項で、仲間の行事の誘いを断ることもしばしばだという。昨年6月3日、容疑者が逮捕された後も、やめようという声は上がらなかった。最年長は88歳とメンバーの高齢化は進むが、佐藤さんは「体力が続く限り活動を続ける」。
 有希ちゃんが通っていた日光市立大沢小学校でも見守り活動が続く。6代目隊長の福田唯起子PTA会長は「地域で児童を守るという安全意識を継承したい」と話した。【松本尚也、花野井誠】
■続く公判前整理
 宇都宮地裁に殺人罪などで起訴された栃木県鹿沼市の無職、勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判はまだ始まっていない。現在、裁判官、検察官、弁護士の3者が協議し、争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きを継続中。これまで9回開かれ、第4回以降は勝又被告も出席している。
 同手続きは審理を迅速に進め、裁判員の負担軽減を図るために行われる。実際に裁判が始まるのは、同手続き終了後、さらに数カ月かけて裁判員を選任した後になる。
 起訴状によると、勝又被告は05年12月2日午前4時ごろ、茨城県常陸大宮市の林道で、有希ちゃんの胸部をナイフで多数回突き刺して失血死させたとされる。勝又被告は逮捕時は容疑を認めている。【野口麗子】

 ◎上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
栃木 小1女児〈吉田有希ちゃん〉殺害事件 勝又拓哉被告「取り調べ録画テープ」は物証なしの壁を突き破るか 2015-01-17  
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
今市 吉田有希ちゃん殺害事件から9年 勝又拓哉被告(黒羽刑務所宇都宮拘置支所) 初公判は次年度か 2014-12-01  
...................