SUV3万4000台リコール トヨタ、日本除く北米など
2010年4月20日 中日新聞夕刊
【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車は19日、横滑りによる横転事故の危険性が指摘された新型スポーツタイプ多目的車(SUV)「レクサスGX460」と、その姉妹車「ランドクルーザープラド」の左ハンドル車の計約3万4000台を、北米など世界各国でリコール(無償の回収・修理)すると発表した。
トヨタは自社で車両テストをした結果、横滑りの可能性を認め、横滑り防止装置の作動を早めるため電子制御ソフトを更新する。
米国の有力な消費者向け情報誌「コンシューマー・リポート」がGX460について、高速でハンドルを切ると後輪が激しく横滑りするとして「買ってはいけない」車に分類。これを受け、トヨタは全世界で同型車の販売を中止していた。
対象となるGX460とプラドの左ハンドル仕様は北米、ロシア、中東で販売されている。リコール制度がない国では自主的な改修をする。日本で販売中の右ハンドル車は、カーブ時の車両の姿勢に大きく影響する燃料タンクの位置が違うため、リコールの対象外となった。
トヨタは16日にも北米でミニバン「シエナ」のリコールを発表している。
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トヨタ、世界で3万4000台改修 レクサスSUVなど
日経新聞2010/4/20 9:54
【ニューヨーク=小高航】トヨタ自動車は19日、米国で多目的スポーツ車(SUV/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4E6E0E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX)「レクサスGX460」をリコール(回収・無償修理)すると発表した。高速走行時にハンドルを切ると後輪が横滑りする恐れがある。ロシアや中東で販売するSUV「ランドクルーザープラド」も同様の危険性があるとして、各国で改善措置を取る。
改修の対象は左ハンドル車のみで、世界で合計3万4000台。日本で販売するランドクルーザープラドは対象外。改修では、横滑りを防止するため車両の安定性を制御するシステムを書き換える。米消費者専門誌「コンシューマー・リポート」が今月上旬、レクサスGXの問題点を指摘していた。
トヨタは先週末にもミニバン「シエナ」を対象にリコールを発表。19日には、米当局との間で約15億円の制裁金支払いで合意した。
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