「内外に蠢く皇室を潰したい勢力」小和田家・東宮・国連・創価学会・・・『WiLL』2016/10月号

2016-09-09 | 雲上

WiLL 2016/10月号 河添恵子『内外に蠢く皇室を潰したい勢力』

p232~
国連大学本部ビル前で聞いた話
 皇室典範に触れた質問が、初めて飛び出してから13年を経た今年3月、国連の女子差別撤廃委員会が日本に関してまとめた最終見解案に、「皇室典範の改正を求める勧告が盛り込まれた」と報じられたのは記憶に新しい。
 日本側が抗議して削除を要請したことで、皇室典範に関する記述は消えたが、日本側に提示された最終見解案は、「委員会は既存の差別的な規定に関するこれまでの勧告に、対応がされていないことを遺憾に思う」と前置きし、「特に懸念を有している」として、「皇室典範に男系男子の皇族のみに皇位継承権が継承されるとの規定を有している」と挙げた。その上で、母方の系統に天皇を持つ女系の女子にも「皇位継承が可能となるよう皇室典範を改正すべきだ」と勧告した。

 国連と関連づけたくなる、もう一つ別の理由もある。私の脳裏にこびりついて離れない話があるためだ。(中略)
 創価学会の幹部A氏が、青山通りに面した国連大学本部ビルの前で上を指さしながら、私にこう語った。
「この最上階に雅子さまの執務室がある。裏側に専用エレベーターがあって、誰にも会うことなく部屋まで行かれる。雅子さまは毎日のように、こちらに通われている」
 唐突なこの話に、私はおそらくこんな反応をした。
「え? 適応障害でご公務はお休みなのに・・・。毎日こちらで何をされているのでしょう? 確かに雅子さまは、国連大使までされたお父様をとても信頼されているようだけど」
 (中略)
 ただ、次の言葉にある種のショックを受けた。
「雅子さまの執務室を誰が用意したのか知っている? 池田大作先生だよ」
 何か聞いてはいけないことを聞いてしまった、そんな気持ちが私の心を強く支配した。
 以来、国連大学本部ビル周辺を通るたびに、この話を思い出すのだが、A氏が嘘を言う理由も考えられない上で、事実をこの目で確かめる術もなく、何より不用意に他言すべきではないと胸に収めていた。ただ、小和田家、東宮が国連や創価学会に近いことは、客観的な報道等からも徐々に知るようになっていく。
 2008年6月、ブラジル連邦共和国のバラナ州で行われた日本人移住百周年を慶祝する記念式典に、皇太子さま、副大統領、州知事などの他、「式典委員会からの招聘を受けた池田SGI(創価学会インターナショナル)会長の名代として池田博正SGI副会長が出席したことが「聖教新聞」(同年7月1日号)に報じられている。
 また、昨年3月には天皇、皇后両陛下が、国連防災世界会議で来日中の潘 基文(パンギムン)事務総長夫妻と仙台市内で会われたが、皇太子ご夫妻も総長夫妻と東宮御所で面談された。2007年から国連水と衛生に関する諮問委員会(UNSGAB)の名誉総裁となった皇太子さまは、昨年11月にニューヨーク国連大学本部に招かれ、基調講演を行っている。

 大多数の日本人は、「国連は中立」との印象を持っているはずだ。だが、少なくとも女子差別撤廃委員会、自由権規約委員会、人権理事会(以前は人権委員会)、南京文書を登録した国連教育科学文化機関(ユネスコ)などは、コミンテルン(共産主義インターナショナル)の残党や中国共産党、韓国など、「反日」や世界支配(ワンワールド)を志向する面々が結集する場となっているようだ。
 女子差別撤廃条約が国連総会で採択されたのは1979年で、それ以来、批准国に対して女子差別撤廃委員会が監視機関として機能してきた。日本はデンマークの首都コペンハーゲンで開かれた第2回世界女性会議(1980年)に合わせて行われた署名式で条約に署名し、1985年に同盟条約を批准している。
 そして今年2月、日本にとって5回目となる政府報告書審査が行われ、その際、国連の同委員会が日本に関してまとめた最終見解案に、「皇室典範の改正」を求める勧告が盛り込まれたのは前述の通りだ。
 杉田水脈氏はこう語っている。
「2015年7月のプレセッションの時も、2月の対日審査の場においても、その前日の事前ミーティングでも皇室典範に関する発言は、女子差別撤廃委員会から出ていませんでした。要するに公開の場では一切触れられていない話題が、いきなり最終見解を出すための議論中で出てきたと考えられます。委員会自体は非公開なんですよね」
 ちなみに、国連女子差別撤廃委員会の委員長は日本人女性---弁護士の林陽子氏である。松井やより氏の後継者で、福島瑞穂氏らと慰安婦問題を世界に広げた“第一人者”で、2008年1月に同委員会の委員となり、昨年2月に委員長に就任したという。

日中友好協会と創価学会
 今年3月、国連の女子差別撤廃委員会で、「男系継承(皇統)は女性差別」との最終案を取りまとめたのは同委員会の副委員長で、鄒暁巧(すうぎょうこう)・中華全国婦女連合会・国際連絡部部長だと『週刊文春』(3月24日号)が暴いた。
 鄒暁巧副委員長が所属する「中華全国婦女連合会」とは、中華人民共和国の建国直前の1949年3月に発足した、中国共産党の女性幹部が牛耳る老舗機関である。
 発足時から長い歳月、名誉主席の立場で君臨してきたのは何香凝(かこうぎょう)だ。香港生まれの何香凝は、中華民国時代に国民党左派に属し、日本留学中に孫文と出会い、側近で金庫番だった廖仲愷(りょうちゅうがい=米カリフォルニア州サンフランシスコ生まれで、1925年に暗殺)と結婚した。国民党婦人部長として様々な女性運動を展開した、この道のパイオニアとされる。
 そして1953年から1978年9月まで、何香凝と共に名誉主席を務めたのは、孫文の寡婦となった宋慶齢(そうけいれい)である。米国留学をした宋三姉妹だが、次女の宋慶齢は少なくとも1930年頃には共産主義者となり、コミンテルンの情報部員との関係を深め、ソ連のスターリンによる中国政策において影響力を行使する人物になっていたとされる。
 もう一人、婦女連合会の発足当初から副主席として名を連ねたのが周恩来の妻・鄧頴超(とうえいちょう)で、後に名誉主席に就任した。現名誉会長の彭偑雲(ほうはいうん=1929~)は、中国全人代常務委員会副委員長や中国赤十字会会長といった重要ポストを歴任している。
 つまり中華全国婦女連合会は、女性の中国共産党員の最高幹部が名を連ねる。とすれば、国際連絡部部長の鄒副委員長が、「皇室典範の改正」を求める勧告を盛り込んだのは、中国政府の意向でもあると断言できる。
 孫文でつながる何香凝と廖仲愷夫妻の息子、廖承志(りょうしょうし)は日中関係に携わってきた人間ならば誰もが知る中国共産党の大物である。東京生まれで江戸弁を操れる廖承志は、周恩来の下で対日業務・情報収集の責任者となり、国交のない50年代に訪日。中日長期総合貿易覚書の締結にこぎつけ、日中友好協会の1963年の設立時から死去(1983年6月)するまで会長を務めた人物だからだ。
 「日中友好」という工作現場で、生涯、「友好」を演じ続けた廖承志と創価学会が、古くから友人関係にあることも周知の事実だ。池田会長(当時)は、日中国交樹立の2年後に訪中し、病床にあった周恩来首相と最初で最後の面談を行っている。中国では『廖承志与池田大作』(高岳侖主編/中央文献出版社)(2011年5月)も発刊された。
 そして胡錦濤国家主席は、日本の総理には見せることのない、満面の笑みで池田名誉会長と「再会」している(『聖教新聞』2008年5月9日や公明党のサイト)。ちなみに、程永華(ていえいか)駐日中国大使は創価大学の第一期留学生として、1975年に来日した人物である。80年代、私は中国に留学しているが創価大学の留学生は当時から少なくなかった。

 中国政府やコミンテルンは、日本の強さの根源が天皇陛下と皇室にあると分析している。ベルリンの壁、そしてソビエト連邦の崩壊により、90年代はコミンテルンが弱体化したかに見えた。だが、組織や国際ネットワークの主舞台を国連や中国政府に移し、日本の左派=親中勢力が“日中共同作業”で日本の伝統を破壊する工作に邁進してきたきたという図式ではないだろうか。

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〈来栖の独白 2016.9.9 Fri. 〉
 2016年8月8日午後3時、天皇陛下はビデオメッセージにてお気持ちを表明された。お聴きしながら気になったのは「象徴」という語句の多いことだった。数えてはいないが、随分多く発せられたように感じた。憲法あっての「天皇」なのかな、と妙な気分になった。「天皇」は有史以来であるのに比して、憲法はわずか70年の時間に過ぎない。
 「退位」については、単純に「ご高齢とご病気により、象徴としての国務が100%お出来にならないから、退位なさりたいのだな。天皇としてのお勤めが万全に果たされない、そのような天皇というものは許容しない、できないということだな」と受け止めた。ここにも高齢化の波(問題)は波及している、などと分かったような気分になっていた。
 しかし、天皇退位、そこから議論を呼んでいる「摂政」「女系天皇」といったコラムを目にするにつけ、単純なことではすまぬ気配を嫌でも感じるようになった。
 とりわけ、目をひいたのは、WiLL 2016/10月号、河添恵子氏の記事「内外に蠢く皇室を潰したい勢力」である。
 国連大学本部・皇太子妃・創価学会・皇室典範・国連女子差別撤廃委員会など、歴史的にも深いところで微妙に繋がり、力ある存在であることを感じさせる。

天皇陛下メッセージ全文 象徴としてのお務めについてのお言葉 2016/8/8 Mon.
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