オウム 新実智光死刑囚、獄中から妻の不倫相手を提訴 『週刊新潮』2017/5/18号

2017-05-22 | オウム真理教事件

「オウム」新実死刑囚、獄中から妻の不倫相手を提訴 獄中から妻の不倫相手を訴えた
 週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載
 オウム真理教事件の死刑囚の中で「最も血なまぐさい男」と言われたのが、新実智光(53)である。関連訴訟も事実上終結し、いよいよ彼ら13名のXデーも間近と見られるが、そんな折、新実は獄中から前代未聞の訴訟を起こしていた。
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 関わった事件は、地下鉄サリン、松本サリン、坂本弁護士一家殺害など7件。殺害人数は26名と、麻原彰晃に次ぐ数である。また、公判を通して「麻原尊師の直弟子です」と帰依を捨てなかったことでも知られる新実。
 この“原理主義者”は、2012年、アレフの信者(39)と結婚しているが、
「信じがたい動きが」
 とは、さる公安関係者。
「昨年、彼は妻の以前の不倫相手2人に対し、“著しい精神的苦痛を被った”とそれぞれ100万円の損害賠償請求訴訟を起こしているのです。確定死刑囚が国やメディアを訴えることはままありますが、男女の話では聞いたことがない」
 東京地裁に赴くと、確かにその記録は残されていた。そこには、
〈原告にとっては、妻との交流は生きがいであり、人格的生存に直結することであった。その妻に不貞されたことは、多大な精神的苦痛を与えるものであった〉
〈貞操権の侵害が発覚後、急激にやつれ、体重が10kg以上も激減した。その後、体重が一向に戻らない。東京拘置所では適切な食事がカロリー計算されて三度きちんと提供されている。体重が回復しないのは、苦痛がトラウマとなって残っているからである〉
 そして、
〈妻を信じていただけに、裏切りにあった時の苦痛は、普通の環境にある者には到底わかるまい。妻もまた孤独を感じていたのは私の責任でもあるが、それにつけいり、単に性欲の捌(は)け口として妻を悪用された私の身にもなってほしい〉
 など、感情ムキだしの陳述書も添えられていたのだ。
■「愛の交換日記」
「実は新実の妻はどうも“ゆるい”人で、結婚直後に旧知の2人と不倫関係を結んでいます」
 と前出の公安関係者が続ける。
「一方で、それをネタにアレフに勧誘したなどの咎で13年に逮捕。翌年有罪判決を受けているのです。これで不貞が新実の知るところとなり、怒髪天となった」
 目の回るような話であるが、ともあれ、その刑事裁判で、不倫自体は認定されている。そのため、先の民事訴訟も、1件は新実が出廷できず取り下げ処置となったものの、もう1件については和解が成立。何と被告は80万円を支払っているのだ。
 当人に代わり、今はアレフをやめたという妻に聞くと、あっけらかんとして言う。
「夫は訴えたいという気持ちと、恥ずかしい、みっともないという気持ちの間で悩んでいたようです。ただ、3年の時効が近づいてきたので昨年、行動に出たみたい。和解金は支援団体に寄付したそうですよ」
 この「奥様」に対し、「ご主人」は未だ「愛の交換日記」等々と書いた週2回の手紙を欠かさないとか。他方、独房では日がな瞑想とヨガにふけり、最近は「修行」として、食事も1日1回にしているというのだから、ますますワケがわからない。妻が続ける。
「斜め前の部屋に以前、関東連合の石元太一さんが入っていて、彼の本を読んで“冤罪だ”と言っていましたね。死刑執行はもう覚悟していて、“ガンジス川に遺骨を流してほしい”と頼まれていますが、一方で2人のうち1人を今度は刑事訴訟で訴えるべく、準備も進めているそうです」
 煩悩こそ一端(いっぱし)だが、被害者への真摯な反省の言葉は未だ聞こえないままである。
  ワイド特集「女と男の『劇場』」より 週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号 掲載  ※この記事の内容は掲載当時のものです

 ◎上記事は[デイリー新潮]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
 人間の性というか、救われがたい闇を見るようだ。過去記事との関連で、エントリした。
>週2回の手紙
 月2回、ではないか。
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オウム真理教 新実智光死刑囚の妻に逮捕状、強要未遂容疑 / 法廷で「W不倫」を告白 
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