精神鑑定が終わり再逮捕へ
NHK NEWS WEB 2015年5月12日 19時22分
名古屋市のアパートで、77歳の女性を殺害したとして、19歳の女子学生が逮捕された事件で、女子学生が東北地方の高校に通っていた3年前、「同級生に劇物のタリウムを飲ませた」と供述した上、わずかな量でも人が死に至る危険性を認識していた可能性のあることが捜査関係者への取材で分かりました。
女子学生の精神鑑定が12日終了し、警察は、今週中にも殺人未遂の疑いで再逮捕する方針です。
今年1月、名古屋市のアパートの一室で、森外茂子さん(77)の遺体が見つかり、この部屋に住む名古屋大学の19歳の女子学生が、殺人の疑いで警察に逮捕されました。
調べに対し「子どものころから人を殺してみたかった」と供述したことなどから、3か月間にわたって、名古屋市内の医療機関で精神鑑定が行われ、12日、終了したため身柄を警察署に戻されました。
捜査当局は、刑事責任を問える可能性が高いとみています。
一方、捜査関係者によりますと、女子学生が調べの中で、東北地方の高校に通っていた3年前「同級生に劇物のタリウムを飲ませた」と供述したことから、調べたところ、同じクラスの男子生徒が、薬物中毒とみられる症状で突然体調を崩し、視力の低下などの後遺症が残っていたことが分かりました。
さらに調べを進めると、当時タリウムを所持し、わずかな量でも摂取すれば、人が死ぬ危険性を認識していた可能性のあることが押収品の分析などから、分かったということです。
警察は、勾留期限の5月15日にも男子生徒に対する殺人未遂の疑いで再逮捕する方針です。
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◇ 名古屋女性殺害:女子名大生 宮城県の高校在学中、同級生男子に劇物タリウムを飲ませた疑いで立件へ
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