川崎中1殺害 少年3人 検察庁に送り返す決定
NHK NEWS WEB 5月12日 18時16分
ことし2月、川崎市の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害された事件で、殺人などの疑いで家庭裁判所に送られた少年3人について、家庭裁判所は「事件は残忍かつ悪質で、社会に与えた影響は極めて大きい」などと指摘して、検察庁に送り返す決定をしました。
ことし2月、川崎市の多摩川の河川敷で、中学1年の上村遼太さん(当時13)が首を刺されるなどして殺害された事件では、知り合いの少年3人が逮捕され、このうちリーダー格の18歳の少年は殺人の疑いで、事件当時17歳だった18歳の少年と17歳の2人については傷害致死の疑いで、それぞれ横浜家庭裁判所に送られました。
家庭裁判所は3人を少年鑑別所に移して、性格や成育歴などを詳しく調べたうえで少年審判を開き、観護措置の期間を法律の上限の8週間に延長して審理を行ってきました。
そして12日、処分を決める審判で、小池喜彦裁判長は「事件は残忍かつ悪質で、経緯や動機にも酌量の余地はない。何の落ち度もない13歳の被害者の生命を奪った結果は重大で、事件が社会に与えた影響は極めて大きい」などと指摘して、3人を検察庁に送り返す決定をしました。
決定を受けて検察庁は10日以内に3人を起訴するかどうか判断し、起訴されれば成人と同じように公開の法廷で刑事裁判を受けることになります。
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川崎の中1殺害、少年3人の逆送決定 成人同様に起訴へ
朝日新聞デジタル 2015年5月12日19時50分
川崎市の河川敷で2月、中学1年の上村(うえむら)遼太さん(当時13)が殺害された事件で、横浜家裁は12日、殺人の非行内容で送致されていたリーダー格の無職少年(18)と、傷害致死の非行内容で送致された18歳と17歳の無職少年の計3人について少年審判を開き、いずれも検察官送致(逆送)とする決定をした。
小池喜彦裁判長は「極めて残忍かつ悪質。何の落ち度もない被害者を死なせた結果は重大で、社会に与えた影響は大きい」と指摘した。10日以内に成人と同様に起訴される見通し。
決定要旨によると、3人は2月20日午前2時ごろ、川崎区の多摩川河川敷で上村さんの首をカッターナイフで切るなどして死なせたとされる。リーダー格の少年について家裁は「殺意をもって切りつけた。終始主導的に関わっており、果たした役割は大きい」と指摘。1月に横浜市で上村さんを殴ってけがをさせたとする傷害罪でも逆送した。
このほか、傷害致死罪で逆送された17歳の少年は「共犯の少年らと一緒にいることを隠して被害者を呼び出した」、元職人の18歳の少年は「凶器となったカッターナイフを提供した」などと果たした役割を指摘した。
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◇ 川崎中1 上村遼太さん殺害事件 3人の少年審判始まる 横浜家裁 2015.3.26.
◇ 川崎中1 上村遼太君殺害事件 18歳少年供述「もう殺すしかないと思った」 横浜家裁に送致 2015.3.19
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