ネコの受難 脱獄の手助けをさせられそうになったネコ(ブラジル)/ネコの首輪から「記録媒体」(江の島)

2013-01-08 | 社会

1月8日2013.1.8 03:07[産経抄]
 世にネコ好きは少なくないけれど、作家の大佛(おさらぎ)次郎ほどの人はまれだったろう。なにしろ、飼ったネコの数はのべ500匹を超えたという。ほかに、毎日庭に遊びに来るネコもいる。▼そのなかで特にかわいい子ネコがどこから来るのか知りたくなった大佛は、荷札にこう書いて付けてやった。「君ハドコノネコデスカ」。3日ほどたって荷札を見ると、返事が書いてあった。「カドノ湯屋ノ玉デス、ドウゾ、ヨロシク」。「君子の交わり、かくありたい」と大佛は随筆のなかで、悦に入っている(『猫のいる日々』徳間文庫)。▼ブラジルの刑務所で、脱獄の手助けをさせられそうになったネコが保護されていた。正門を通り抜けようとしたネコを捕まえてみると、胴体には携帯電話や充電器、ドリルの刃、小型ののこぎりなどが、粘着テープで巻き付けてあった。▼受刑者の誰かが外部の協力者に、調達を依頼した道具らしい。とても「君子の交わり」とはいえまい。神奈川県の江の島にいたネコの首輪から、遠隔操作ウイルス事件の犯人が取り付けたとみられる、記録媒体が発見されたばかりだ。洋の東西で、ネコの受難が続いている。▼ネコといえば、きのうの新聞に、夏目漱石の全集未収録の随筆が見つかった、との記事が載っていた。明治42(1909)年11月の「満洲日日新聞」に寄稿したものだ。『吾輩は猫である』のモデルとなった漱石の飼いネコが死んだのは、その1年前だった。▼漱石は親しい弟子たちに、裏庭の桜の木の下に埋めたネコの「死亡通知」まで出している。といっても、大佛のような愛猫家(あいびょうか)とはとてもいえない。小説同様、このネコは、生涯名前を付けてもらえなかった。
---------------------------------------
ネコの手借りて脱獄!?ブラジル・アラピラカ刑務所

  

2013.1.7 06:44 [世界仰天ニュース]正門を通り抜けようとしていたネコ(AP)
 ブラジル北東部アラゴアス州のアラピラカ刑務所は5日、胴体に携帯電話やドリルの刃などを巻き付け、正門を通り抜けようとしていたネコを捕まえたと発表した。
 地元警察は何者かがネコを使って受刑者の脱走を手助けしようとしたとみて調べている。ロイター通信などの報道によると、ネコが捕まったのは昨年12月31日。体には粘着テープが巻かれ、他に携帯電話のイヤホンや小型のこぎりなども身に着けていた。(共同)
---------------------------------
〈来栖の独白〉
 もう、言葉もない・・・。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。