新幹線「のぞみ」殺傷事件 2019.11.28.初公判 小島一朗被告 量刑が争点

2019-11-27 | 死刑/重刑/生命犯

新幹線で犯行「理由を」 3人殺傷・28日初公判 被告と同居の祖母
 2019年11月26日 夕刊
 神奈川県内を走行中の東海道新幹線で昨年六月、乗客の男女三人を殺傷したとして殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職小島一朗被告(23)の裁判員裁判の初公判が二十八日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)で開かれる。新幹線で無差別殺傷に及んだ経緯や理由などについて、小島被告が何を語るのかが注目される。(丸山耀平)
 事件は昨年六月九日夜、新横浜-小田原間を走行中の東京発新大阪行き「のぞみ265号」(十六両編成)の十二号車で発生。乗客の二十代女性二人がなたで切られてけがを負い、止めに入った兵庫県尼崎市の会社員梅田耕太郎さん=当時(38)=が殺害された。
 小島被告は逮捕後の取り調べで動機について「刑務所に入りたかった。無期懲役を狙った」と供述した。新幹線で犯行に及んだ理由は「邪魔されないと思った」などと話したが、詳しくは明らかになっていない。
 三年ほど前から小島被告と暮らしていた祖母(83)=愛知県岡崎市=は初公判を前に取材に応じ、これまで被告の母親と計七回、小島被告の勾留先を訪ねたが、一度も会えなかったと明かした。最後に訪れたのは、十月中旬。「そろそろ会ってくれてもいいんじゃないかと思うけれど、今回もだめだった」と話す。
 小島被告は両親と生活態度を巡って口論になるなどし、親しかった祖母と暮らすようになったという。しかし、その後も祖母と同居する伯父に生活態度などを注意され、家出を繰り返した。二〇一七年末に自転車で出かけたまま、戻ることはなかった。
 今も小島被告を「いっちゃん」と呼ぶ祖母。「読書好きだったので、本が読みたいだろう」と自宅にあった宗教に関する本など二十冊ほど差し入れた。受け取っているようだが、反応はない。「いっちゃんの考えていることが分からなくなってしまった。なんで事件を起こしたのか、理由を知りたい」と願う。
 公判は全六回。判決言い渡しは十二月十八日の予定。

 ◎上記事は[東京新聞]からの転載・引用です


新幹線内殺傷 あす初公判、男の祖母「“なんで”ばかり」
 更新:2019-11-27 17:42
 「この顔を見るだけでも、ときどき読み返してね」
 年老いた女性が集めていたのは、新聞や週刊誌のコピー。
 「良いことは書いてないけど、知っておくことは、私には一朗の魂が分かるみたいなこと」
 知りたいと望んでいるのは、殺人などの罪に問われている孫のことです。無職の小島一朗被告(23)は去年6月、走行中の東海道新幹線の車内で乗客をなたなどで襲って、会社員の梅田耕太郎さん(38)を殺害し、女性2人にもけがさせた罪に問われています。
 小島被告は近くに座っていた女性2人をなたで次々と切りつけ、女性をかばおうと止めに入った梅田さんに馬乗りになり、何度も切りつけたということです。凄惨な犯行の動機は何だったのでしょうか?
 小島被告は中学に入ると不登校になり、折り合いのつかなかった親元を離れて、自立支援施設に入所。
 「ここが一朗の部屋だよ」
 事件の2年前からは母方の祖母と暮らしていて、この祖母とは養子縁組もしました。小島被告の所持品は警察に押収され、椅子くらいしか残っていません。
 「『おばあちゃん、この椅子いいだろ』って。あの子(小島被告)ここで本を読んでた」(小島被告の祖母)
 池の鯉を鳥に食べられないように網を張ったという小島被告。命を尊ぶ気持ちはあったはずだといいます。
 「あの子が全部買って、(網を)被せて、餌をあげてた」(小島被告の祖母)
 ところが、小島被告は、こんなメモを残して家を出て行ってしまいます。  「人生においてやり残したこと 冬の雪山での自殺」
 事件直前まで、長野県内などで野宿を繰り返していた小島被告。家を出た理由を祖母はこう考えています。
 「よその家にいるのは嫌なんだよ。よその家にいるって嫌だよね? いくらおばあちゃんでもね」(小島被告の祖母)
 居場所が無いと感じていたのか。家出先の小島被告と電話で話したときには・・・  「ちゃんとご飯は食べているの?」(小島被告の祖母)  「いっぱい食べてるけど、全然幸せじゃない」(小島被告)
 これが最後の会話になりました。
 「死刑になりたいからやった」(小島被告)
 小島被告が供述した動機は、あまりにも身勝手なものでした。祖母は何度も面会に訪れましたが、小島被告は応じていません。
 「『なんでこういうことしたの』って、『なんでなんで』ばっかりだけどね。どんなことがあろうとも、人の大切な命を奪ったんだからね。本当に反省して、後悔と反省の言葉を裁判で言ってほしい」(小島被告の祖母)
 小島被告の裁判は28日から始まります。(27日14:08)

 ◎上記事は[MBS]からの転載・引用です


新幹線殺傷、量刑が争点 28日初公判、横浜地裁支部
 2019.11.28 07:00
 東海道新幹線で昨年6月、乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人や殺人未遂の罪に問われた無職、小島一朗被告(23)の裁判員裁判が28日から横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)で始まる。被告側は起訴内容を大筋で認めており、量刑が争点となる見通しだ。閉鎖空間で無差別に襲ったとされる事件で、裁判員らの判断が注目される。
 捜査関係者によると、小島被告は平成29年12月に愛知県岡崎市の祖母宅を出た後、長野県内を転々として野宿をしていた。捜査段階で「家出中に祖母から電話で叱られたのをきっかけに無差別殺人を計画した。一生刑務所に入りたかった」と供述したという。
 起訴状によると、30年6月9日午後9時45分ごろ、新横浜-小田原間を走行中の東京発新大阪行きのぞみ265号(16両編成)の12号車で、20代の女性2人をなたで襲って重傷を負わせ、制止しようとした兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん=当時(38)=の首や太ももを、なたとナイフで切り付けて殺害したとしている。
 捜査関係者によると、被告は車掌の説得を無視し、梅田さんに馬乗りになってなたを振り下ろし続け、約70カ所切り付けたとされる。ほぼ満員だった車内はパニック状態となり、多くの乗客が他の車両に逃げ出した。
 昨年7月13日から4カ月間の鑑定留置で、経験したことをねじ曲げて受け止めたり、根拠なく他人に不信感を抱いたりするとされる「妄想性パーソナリティー障害」との診断が出た。横浜地検小田原支部は昨年11月、刑事責任能力に影響はないと判断して起訴した。
 論告求刑公判は12月9日、判決は同18日に言い渡される予定。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です 
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新幹線「のぞみ」殺傷事件から1年 小島一朗被告「出所したら再び犯行を起こす」 2019/6/9
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新幹線殺傷事件 小島一朗容疑者を殺人と殺人未遂、銃刀法違反の罪で起訴 2018/11/19 「刑務所に入りたかった 無期懲役を狙った」 
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◇ 新幹線殺人犯 小島一朗 実父語る「息子を棄てた理由」 『週刊文春』2018/6月21日号

     
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「新幹線殺人事件」 小島一朗容疑者の父親、「一朗君」と他人のように呼称 2018/6/11

  
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新幹線殺傷事件(2018/6/9) 両親・祖母・伯父への徹底取材で見えた「小島一朗」ができるまで

  

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◇ 【新幹線殺傷】小島一朗容疑者、「6月8日」の事件が引き金か…無差別殺人続発が危惧 片田珠美 2018.06.10  

新幹線殺傷事件に見る誤診と誤解だらけの「発達障害と犯罪」 アスペルガー症候群を世に知らしめた少年殺人も誤診だった?
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