江田法相:「死刑、欠陥抱えた刑罰」 執行命令に慎重姿勢--就任会見
江田五月法相は14日夜に首相官邸などで開いた就任会見で、死刑制度について「死刑という刑罰はいろんな欠陥を抱えた刑罰だと思う」と述べた。その上で「法定刑に死刑があり、裁判で選択して確定することもある。死刑だけ法相が執行命令するのはどういう意味があるのか、しっかり考えていきたい」と慎重姿勢を示した。
江田法相は死刑執行について「普通の刑罰なら機械的に執行するが、死刑だけは法相が命令する。国民世論、世界の流れも考え、政治家として判断すべきもの」とした上で、「国民の皆さんが許されざる犯罪にけしからんとなるのはよく分かるが、人には寿命がある。それいけやれいけと執行するのとはやや違うと思う」と述べた。【石川淳一】毎日新聞 2011年1月15日 東京朝刊
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死刑「欠陥抱えた刑罰」=世論踏まえ執行判断-江田法相
江田五月法相は14日夜の記者会見で、死刑執行について「死刑というのはいろんな欠陥を抱えた刑罰だ。国民世論や世界の大きな流れも考え、政治家として判断すべきものだ」と述べ、世論の動向などを踏まえて慎重に判断する考えを示した。
江田氏は「もともと人間はいつかは命を失う存在だ。そう(執行を)急ぐことはないじゃないかという気はする」とも指摘。ただ、制度の存廃に関しては「勉強したい」と述べるにとどめた。(時事通信2011/01/15-00:06)
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◆29日夜のTBS系番組での鳩山邦夫元法相の宮崎勤死刑執行についての放言2010-12-30
◆「最も凶悪な事犯だと思うから、宮崎勤元死刑囚を執行すべきと私から指示した」鳩山邦夫氏2010-12-14
〈来栖の独白2010-12-14 〉
「鳩山氏、宮崎勤元死刑囚の執行経緯語る TBS系(JNN) 12月13日(月)18時58分配信」をAさんからお知らせいただいた。「読んでて・・・怒りに震え」た。
在任当時から恐怖を感じていたが、なんという感情的な、人権意識の欠落した野蛮人であることだろう。感情の塊のような人。人権擁護を主務とするのが法務大臣ではないのか。
ところで、司法制度改革の一環である、修習生給費制度のことが問題になっている。国会議員の世襲の問題も同様であるが、鳩山氏のような、人の涙を知らない、上層階級の出自の人ばかりが法曹になり、国会議員・法務大臣になったなら、この国の多くの貧しい人、病める人は殺戮されてしまう。暮らしが豊かになり最低限度の文化的生活を享受できるどころか、病んだ精神のままに拙速裁判を経て、即刻、死刑の判を押されてしまうだろう。
「今だから言ってしまおうかね」などと、尊大、滑稽だ。ご自身が何を言っているのか、皆目、分かっておられない。人間の皮をかぶった最低の、恥ずべき「感情の動物」だ。
◆死刑は「国民」による殺人
◆死刑 悩み深き森/千葉景子さん「執行の署名は私なりの小石」 2010-11-25 石巻3人殺傷・少年事件に死刑判決/裁判員裁判 走り出した死刑量産時代
◆死刑の刑場を初公開=東京拘置所 / 死刑とは何か~刑場の周縁から〔1〕2010-08-27 死刑に賛成であるとすれば、汚れ役を誰かに(法相や刑務官に)押し付けるのではなく、自らも引き受ける、このような制度を拒否してはなるまい
◆死刑の刑場を初公開=東京拘置所 / 死刑とは何か~刑場の周縁から〔2〕死刑囚は、まさにそのとき、一種のスキンシップを、たとえば握手や抱きしめられることを求める。死刑の暴力の恐怖を、身体を接触し分かち合う感覚が中和しているのである
◆The Death Penalty 死刑の世界地図
遊んでいたのか、それとも単に能力不足だったのか。どちらにしても期待はできんな。