オウム高橋克也被告 第26回公判 都庁郵便物爆発事件/麻原死刑囚の証人尋問請求は却下 

2015-03-06 | オウム真理教事件

 産経ニュース 2015.3.6 20:45更新
【オウム公判】都庁郵便物爆発、検察側「高橋被告も危機感共有」 弁護側は起訴内容の大半否認
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第26回公判が6日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれ、都庁郵便物爆発事件の審理が始まった。検察側は、元教団幹部らが元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)の逮捕阻止のため爆弾テロを計画した上で、「被告も危機感を共有し、起爆装置の部品調達など犯行に欠かせない必要な準備を担当した」と指摘した。
 弁護側は「爆薬は人を殺害するのに十分な量ではなかった」などと反論し、起訴内容の大半を否認した。
 高橋被告は、元教団幹部らと共謀し平成7年5月、都知事らの殺害目的で爆発物を製造。郵送して爆発させ、開封した元都知事秘書の内海正彰さん(63)を負傷させたとして殺人未遂罪などに問われている。
 検察側は冒頭陳述で、使用された爆発物について「書籍の表紙を開くと爆発する構造で、軍事用の高性能爆薬を使用した」と殺傷能力の高さを指摘した。
 一方の弁護側は、元幹部らが殺傷能力を高めるため爆薬に鉛玉を入れようとしたところ、被告が「グル(麻原死刑囚)の意思は『騒ぎを起こす』ことで、殺生ではない」と反対して止めさせたと主張した。
 この日の公判には被害者の内海さんが証人出廷。全ての指を失った左手をかざして「今でも痛むときがある」と述べた。
 また、地裁は弁護側が再度請求していた麻原死刑囚の証人尋問について、「必要性がない」と却下した。
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