伊方原発1号機廃炉へ=来年で運転開始40年―四国電
09:12(時事通信)
写真左の円筒状の建物が1号機。屋根がドーム型の建物が左から2号機、3号機。【時事通信社】
四国電力が運転開始から来年で40年になる伊方原発1号機(愛媛県伊方町)を廃炉にする方針を固めたことが25日、分かった。四国電は伊方1号機の再稼働を検討してきたが、その前提となる安全対策の工事費負担などを考慮し、運転延長を断念した。東京電力福島第1原発事故後、原発の運転期間を原則40年と定めた国のルールに基づき、廃炉となる原発は6基目となる。
佐伯勇人社長は同日午前、愛媛県の中村時広知事に面会し、伊方1号機の廃炉方針と、同3号機の再稼働に向けた取り組みを報告する。
国は福島第1原発事故を教訓に、原子炉等規制法を改正し、原発の運転期間を原則40年に制限した。最長20年の延長が可能だが、そのためには電源ケーブルの難燃加工など安全対策を行った上で、新規制基準に基づく原子力規制委員会の審査に合格する必要がある。
新基準に対応するには、追加の安全対策などに原発1基当たり1000億円規模の投資が必要とされ、老朽原発では費用がさらに膨らむ可能性が高い。
伊方1号機は出力56.6万キロワットと、出力が比較的小さく、四国電は巨額の投資負担は採算に合わないと判断したとみられる。昨年春には、関西電力美浜原発1、2号機(福井県)や中国電力島根原発1号機(島根県)など5基の廃炉が同様の理由で決まった。
◎上記事は[gooニュース]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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伊方原発1号機廃炉へ 安全対策に巨額、採算困難
愛媛新聞ONLINE 2016年03月25日(金)
四国電力(高松市)は来年9月で運転開始から40年を迎える伊方原発1号機(愛媛県伊方町)の再稼働を断念し廃炉にする方針を固めた。25日、取締役会で決定し、佐伯勇人社長が中村時広知事と山下和彦町長に報告する。四電は安全対策工事に巨額を投じても採算が取れないと判断した。
東京電力福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法で原発の運転期間は原則40年に制限され、原子力規制委員会が認可した場合のみ最長20年、運転延長できる。3号機と同様に新規制基準に適合する必要もあり、四電は廃炉とするか運転を延長するか検討を続けていた。
◎上記事は[愛媛新聞ONLINE]からの転載・引用です
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