新プリウス、フル生産へ 堤工場公開、受注14万台超に

2009-06-10 | 社会

【自動車産業ニュース】2009年6月9日

 トヨタ自動車は8日、ハイブリッド車「新型プリウス」を製造している堤工場(愛知県豊田市)の生産ラインを報道陣に公開した。複数車種を同時に造る混流生産方式を採用している堤工場だが、ラインを流れる車の大半はプリウス。ラインの速度も57秒に1台とほぼ最高レベルに達し、エコカー需要に活気づいている。
 堤工場はプリウスのほか、カムリ、プレミオなど計6車種を生産。現在10台に8、9台はプリウスで、1日当たり約1500台を造っている。旧型からプリウスの生産拠点となっており、昨年のトヨタ・ショック後も昼夜交代制の「2直」を維持してきた。さらに年初以降ゼロとしていた残業を徐々に再開し、6月の残業時間は1回の勤務当たり30~40分程度設けている。
 ライン従事者4400人のうち、約3割は他工場などからの応援組で増員している。
 新型プリウスの受注は5日現在で14万台超となり、納車待ち期間は半年程度。トヨタ車体の富士松工場(同県刈谷市)と合わせた月5万台の生産能力をフル稼働し、需要に対応する方針だ。


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