神戸・高2刺殺 10年越し容疑者確保の朝 2021/8/6

2021-08-06 | 身体・生命犯 社会

神戸・高2刺殺 10年越し容疑者確保の朝 家族3人暮らし、抵抗もせず
 2021/8/6(金) 6:30配信 神戸新聞NEXT
 神戸から東へ約170キロ。早朝から張り込む大勢の捜査員が、民家に踏み込んだのは、4日の午前8時すぎだった。神戸市北区の路上で神戸弘陵学園高校2年生だった堤将太さん=当時(16)=が刺殺され、当時17歳のパート従業員の男(28)が逮捕された事件。容疑者とみられる男は、5年ほど前に愛知県豊山町に引っ越し、家族3人暮らしだった。事件発生から10年10カ月で急転した逮捕劇を、関係者の証言で再現した。
 名古屋市中心部から車で北に約30分。幹線通りから1本入った地区は、朝から物々しい空気に包まれていた。自営業の40代男性は午前7時ごろ、知人から連絡を受け、地区内に多数の男が張り込んでいることを知った。近くのドラッグストア駐車場には、シルバーのセダンや白いワンボックスなど10台近くが並んでいた。神戸ナンバーばかり。開店にはまだ時間がある。「警察だとすぐ気付きました」
 普段は人影が少ない近くの児童公園では、ワイシャツ姿の男の姿を30代の主婦が見ていた。「変な人がいると思ったら、主人が『張り込みだろう』って」
 公園近くに住む若い夫婦は、緊迫した雰囲気に「今日は外に出ない方がいい」と話し合った。
 午前8時すぎ。事態は動いた。自営業の男性が離れた場所から様子をうかがっていると、各所でスマートフォンを見ていた男たちが突然、早足でひとつの民家前に結集し、踏み込んだ。両腕を高く上げてビデオを撮る姿や、フラッシュがたかれる様子も見えた。
 捜査員が脱いだ靴は、玄関からはみ出すほどだった。玄関扉は開いたままだったが、「もめるような声や音は聞こえなかった」と男性。「中からは犬のほえ続ける声だけが聞こえた」という。
 近くに住む40代の女性は、容疑者とみられる男が捜査車両に乗せられる様子を見た。「(男は)起きたばかり、という感じで黒いスエット姿。髪もぼさぼさでうつむき加減でした。素直に応じている感じでした」
 任意同行に応じた男は、愛知県警小牧署で午前11時42分、逮捕状が執行された。その後、捜査本部が置かれた神戸北署に身柄を移送され、午後8時半、真鍋克巳・兵庫県警捜査1課長が、28歳の男を殺人容疑で逮捕したと発表した。
 地域住民によると、容疑者とみられる男が愛知県で家族と暮らしていた2階建て民家は借家だった。男の姿は地域ではあまり見かけなかったという。一度だけ男と話したことがあるという70代の男性は「感じはよく、真摯(しんし)に対応してくれた」と振り返った。
 5日、この民家にはだれもいないようだった。
 自営業の男性は「神戸とは遠く離れた地域だが、なぜ事件が起きたのかは気になる」と話した。(霍見真一郎、井沢泰斗)  

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2021.08.06〉
 10年、執念の捜査を続けていた。


「疑わしい人物が愛知にいる」と警察に情報、元少年が周囲に関与うかがわす…2010年高校生刺殺


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