「軍事力は殴りそうな相手を抑止するためにある」という基本が分かっていない玉城デニー氏の“お花畑防衛論”

2018-09-23 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

基地を置くのは裏切り行為!? 玉城氏の「お花畑防衛論」に驚き… 県民の見識問う沖縄県知事選  
長谷川幸洋「ニュースの核心」
2018.9.22
 沖縄県知事選(30日投開票)は、安倍晋三政権が支援する前宜野湾市長の佐喜真淳(さきま・あつし)氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、野党勢力が応援する前衆院議員で自由党幹事長の玉城(たまき)デニー氏(58)による、事実上の一騎打ちになった。争点は、米軍普天間飛行場の移設問題や、沖縄経済の活性化である。
 20日投開票の自民党総裁選で圧勝した安倍首相にとって、この知事選が「最初の信任投票」になる。ここで負ければ、野党勢力を勢いづかせて、来年の参院選にも響きかねない。重要性は国政選挙をしのぐと言っていい。
 玉城氏は沖縄のラジオDJとして有名な一方、佐喜真氏は地元以外であまり知られていなかった。とはいえ、選挙報道が熱を帯びてくるにつれ、知名度の差も縮まってはいるようだ。
 人気はともかく、驚いたのは玉城氏の防衛論である。ネットに出ている動画(8月、IWJ中継市民によるインタビューなど)を見ると、玉城氏はこんな話をしている。
 「有事の前提を置かずに平時における外交が一番大事。相互関係で成り立っているのに、基地を置くのは(相手国に対する)ある種の裏切り行為。平和になるのは基地を作らず、繁栄できるように協力していきたいという相互の信頼関係だ」
 動画を何度も見直してみたが、「基地は裏切り」とか「互いに信頼すれば平和が保てる」と本当に言っている。これほど見事な「お花畑論」は聞いたことがない。
 信頼関係を壊しているのは、日本海にミサイルを撃ち込んだ北朝鮮や、尖閣諸島に軍艦を派遣している中国ではないか。だから、日本が対抗せざるを得なくなった。
 ところが、玉城氏は、安倍政権を「わが国の上空に飛んでくるミサイルを迎え撃つ。戦争の有事の前提をつくっている」と批判している。つまり「悪いのは安倍政権」と言っているのだ。
 この論法はこれまでも、左派のコメンテーターやマスコミが安倍政権批判に使っていた。そもそも、彼らは「軍事力は殴りそうな相手を抑止するためにある」という基本が分かっていない。
 玉城氏の話は、さらにそこから地球平和論にも発展していく。
 「基地のいらない平和な状況をつくるには戦争をしないという前提です。平和外交でお互いの国を発展させていく。それが地球全体に波及していけば、それぞれの国の良さを利用して高めていくことができる」
 日本と米国が沖縄の米軍基地を全廃したら、中国は尖閣諸島に攻めてこなくなるのか。北朝鮮が核とミサイルを廃棄するのだろうか。
 こんな人物が知事になったら、沖縄の支持者だけでなく、中国や北朝鮮は大喜びだろう。祝電どころか、祝意表明の代表団を送ってくるかもしれない。そうなったら、歓迎の中国国旗(五星紅旗)が沖縄中にはためくのではないか。光景を想像するだけでも、ぞっとする。
 私は、佐喜真氏に沖縄活性化もさることながら、ぜひ玉城氏と正面から安全保障論議をやってほしいと思う。沖縄県民の見識が問われている。
 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ)
 ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革推進会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『ケント&幸洋の大放言!』(ビジネス社)がある。

 ◎上記事は[zakzak]からの転載・引用です
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