福岡事件 西武雄元死刑囚・石井健治郎さん・強盗殺人幇助罪元被告の支援者ら

2009-12-21 | 死刑/重刑/生命犯
福岡事件:「再審」棄却を報告 支援者集会、活動継続を確認 /熊本
 冤罪(えんざい)の可能性が指摘されている福岡事件の支援者らは18日夜、熊本市内で緊急集会を開いた。最高裁に特別抗告していた、殺人ほう助罪の元被告の再審請求が棄却されたことが報告された。「当事者」は死亡しているが、引き続き再審を目指して活動していくことを確認した。
 事件は1947年福岡市内で起き、中国人商人ら2人が殺された。05年5月に「全く関係ない」と話していた西武雄元死刑囚の遺族と「誤射だった」と訴えた石井健治郎さん(昨年11月死亡)、「現場に居合わせただけ」と主張していたが強盗殺人ほう助罪に問われた元被告の3人が福岡高裁に再審請求した。
 高裁は今年3月、西元死刑囚の遺族と石井さんについて「死亡して請求がなくなっている」とし、元被告の死亡後遺族が引き継いだ請求を棄却した。弁護団は最高裁に特別抗告していたが11月24日に棄却された。
 熊本大の岡田行雄准教授は「拷問による自白があった事件で、関係者が亡くなったからといって(裁判を)終わりにしていいのか」と疑問を投げかけた。
 長年支援している生命山シュバイツァー寺(玉名市)の古川龍樹代表は元被告の遺族が新たな再審請求に理解を示していることを明らかにし「我々も事件の当事者であるということを裁判所に伝えていきたい」と語った。【遠山和宏】毎日新聞 2009年12月20日 地方版

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