トヨタ「プリウス」など7車種、欠陥否定  トヨタ福祉車両乗り心地体験会

2009-10-09 | 社会
【自動車産業ニュース】
トヨタ「欠陥」否定 米のフロアマット、当局と温度差
2009年10月8日
 【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車が米国で「プリウス」など7車種、計約380万台を対象にフロアマットを外すよう呼び掛けている問題で、米運輸省の「米高速道路交通安全局」(NHTSA)は6日、「トヨタから安全上の欠陥の通知を受けた」と発表した。しかしトヨタは現時点で欠陥確認もリコール(無料の回収、修理)届け出も否定しており、温度差が明らかになっている。
 両者のニュアンスの違いは、9月29日の最初の発表時点からあった。米国で最大のリコールとなるだけに、トヨタは「原因を調査する」と慎重な言い回しだったが、NHTSA側は「リコールになると承知している」ときっぱり。
 5日には、トヨタはNHTSAに「顧客への注意喚起」を文書で報告。「欠陥確認に基づく正式なリコール届け出ではない」と説明したが、NHTSAは本紙の取材に「正式なリコール手続きに入った」との認識を明らかにしており、トヨタ側を困惑させている。
 ただ「日米自動車摩擦」を経験済みのトヨタが米当局に訂正の申し入れをする様子はなく、結局「リコール」は避けられない情勢。それでもトヨタは「車両の欠陥」認定には神経質だ。
 NHTSAに報告されている事故例では、運転席フロアマットが規格外だったり、留め具が外れていたりした場合、アクセルペダルが引っかかり戻らなくなる。8月にはカリフォルニア州サンディエゴでレクサス車が時速約190キロで暴走し一家4人が死亡。米メディアで繰り返し報道されている。
 トヨタは2007年に「カムリ」などをリコールしたが、新デザインのマットへの取り換えで対応した。米国では「全天候型」と呼ばれる分厚いマットを使用するケースが多い事情もある。今回も「車両の欠陥でなく、マットの使用法の問題」(トヨタ米国法人)にとどめたい意向だが、米当局がどこまで強気に出てくるか、目が離せない情勢になっている。
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【自動車産業ニュース】
トヨタ福祉車両乗り心地体験会 日進の販売店
2009年10月8日
福祉車両での乗降を体験する参加者=愛知県日進市のトヨタカローラ名古屋日進竹の山店で
 トヨタカローラ名古屋(名古屋市)は7日、トヨタ自動車の福祉車両「ウェルキャブ」シリーズの体験会を愛知県日進市の日進竹の山店で開いた。
 座席昇降リフトなどが備え付けられた福祉車両を広く知ってもらうのが狙い。今春に続いての開催で、名古屋市などから女性約10人が参加した。
 参加者は、高齢者の身体的な負担を体感するため、体の動きを制限する器具を装着。ミニバンなど3車種で、昇降リフトを使った乗降や、車いすに座ったままの乗車を体験した。
 鈴木明幸店長は「福祉車両は特別な車のイメージがあるが、気軽に利用していただけるように認知を広げていきたい」と話した。
 トヨタのウェルキャブは30車種あり、2008年の販売台数は約1万6700台。

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