横畠裕介内閣法制局長官「このような場で声を荒らげて発言することまで含むとは考えていない」…広がる波紋

2019-03-09 | 政治

国会批判? 「越権行為」に広がる波紋 法制局長官発言に厳重注意
2019/3/8(金) 21:18配信 毎日新聞

   
   写真;参院予算委員会で自身の答弁について撤回し謝罪する内閣法制局の横畠裕介長官=国会内で2019年3月8日午後1時3分、川田雅浩撮影  
 横畠裕介内閣法制局長官が国会で野党議員の質問をやゆした発言が波紋を広げている。8日には金子原二郎参院予算委員長が遺憾の意を表明し、横畠氏に厳重注意を求める事態に発展した。幕引きを急ぐ政府・与党に対し、野党は引き続き横畠氏の辞任を要求していく方針だ。
  「長官の職責、立場を逸脱するもので、誠に遺憾だ。厳重に注意を申し入れる」。金子氏は8日の予算委冒頭、横畠氏を注意した。横畠氏は自身の発言を「行政府にある者の立場を逸脱した誠に不適切なもの」と改めて謝罪し、「今後二度とこのような発言をせず、誠実に答弁していく」と釈明した。
  横畠氏は6日の予算委で、安倍晋三首相に答弁を迫った立憲民主党会派の小西洋之氏への答弁で、国会の行政監視機能は「このような場で声を荒らげて発言することまで含むとは考えていない」と述べ、謝罪・撤回に追い込まれた。
  内閣法制局は政府提出法案に憲法違反などがないか厳重にチェックする「法の番人」と呼ばれ、法律問題で内閣などに意見を述べる立場だ。そのトップが憲法で「国権の最高機関」とされる国会に対し、批判めいた発言をするのは「越権行為」だ。
  国会関係者は「本来ならば野党は審議拒否して横畠氏のクビを取りに行ってもいい」と指摘する。立憲の杉尾秀哉氏は8日の予算委で「憲政史上に一大汚点を残した。辞めるべきだ」と迫り、横畠氏は「十分反省しているつもりだ。しっかりと職責を果たしたい」と「防戦」に追われた。
  政府は「絶対に辞めさせない」(首相周辺)と横畠氏を擁護する構えだ。与党も発言自体は批判するものの、辞任は求めない方針。自民党の加藤勝信総務会長は8日の記者会見で「緊張感をもって」と苦言を呈する一方で「(問題は)決着している」と予防線を張った。
  横畠氏は検事出身で、2014年5月に次長から長官に昇格。首相の強い意向を受け、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更に貢献した。しかし、解釈変更は憲法学者から「違憲」との批判が根強い。15年6月、安全保障関連法の審議では、同法により集団的自衛権が「限定」行使できるとの政府の主張について「フグは肝を外せば食べられる」とたとえて説明し、物議を醸した。
  杉尾氏は8日の予算委で横畠氏を「政権の門番とか番人と言われている」と皮肉った。立憲会派の岡田克也前副総理は「おごりだ。かつて(長官昇格以前)と全く違う人みたいに答弁していた」と記者団に語った。【松倉佑輔、高橋克哉】
 最終更新:3/8(金) 21:25 毎日新聞

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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国会で政治的発言した横畠裕介法制局長に野党「一線越えた」 辞任要求 2019/3/7
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