加計学園「あったものをなかったことにできない」---胡散臭い 芝居がかった台詞 2017/5/25

2017-05-25 | 政治

文部科学省前次官が会見「文書なかったことにできない」
 NHK NEWS WEB 2017/5月25日 17時27分
 学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に設置する計画の獣医学部をめぐり文部科学省の前川前事務次官が記者会見を開き、「総理の意向だ」などと記された一連の文書について、「確実に存在していた。あったものをなかったことにできない」と述べたうえで、「極めて薄弱な根拠で規制緩和が行われた。公平、公正であるべき行政の在り方がゆがめられた」と訴えました。
 国家戦略特区により、学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に来年4月に設置する計画の獣医学部をめぐり、先週、国会でその選考の途中に内閣府が文部科学省に対して「総理の意向だ」などと発言したとする複数の文書の存在が指摘されました。文部科学省は調査した結果、「該当する文書は確認できなかった」と説明しています。
 これについて、当時の文部科学省の事務次官だった前川喜平氏が記者会見を開きました。
 この中で、前川前次官は一連の文書について「私が在職中に専門教育課で作成されて受け取り、共有していた文書であり、確実に存在していたものだ」と述べて、文部科学省で作成された文書だと主張しました。そして、「私が発言をすることで文部科学省に混乱が生じることは大変申し訳ないが、あったものをなかったことにはできない」と述べました。
 そのうえで、「官邸、内閣官房、内閣府という政権中枢からの要請に逆らえない状況があると思う。実際にあった文書をなかったことにする、黒を白にしろと言われるようなことがずっと続いていて、職員は本当に気の毒だ」と話しました。
 また、特区制度のもと、今治市と加計学園が選考されたいきさつについては、「結局押し切られ、事務次官だった私自身が負わねばならない責任は大きい」と発言したうえで、「極めて薄弱な根拠で規制緩和が行われた。公平、公正であるべき行政の在り方がゆがめられたと思っている」と述べました。
 さらに、「証人喚問があれば参ります」と述べ、国会でも一連の経緯について証言する意向を示しました。
 会見は、弁護士が同席して1時間以上続き、前川前次官は、時折、汗を拭いながら、質問に答えていました。
 前川前次官は、文部科学省の天下り問題の責任をとり、ことし1月、辞任しています。
■官房長官 怪文書の認識変わりない
 菅官房長官は、午後の記者会見で、学校法人「加計学園」が運営する大学の獣医学部の新設をめぐり、民進党が指摘している「総理の意向だ」などと書かれた文書の存在について、記者団が、「以前の会見で『怪文書のような文書だ』と言っていたが、前川氏の証言を聞いても認識は変わらないか」と質問したのに対し、「出どころが不明で信ぴょう性も定かではない文書だ。全く変わりはない」と述べました。
 また、菅官房長官は、文部科学省による再調査の必要性について、「文部科学省で1回調査し、『文書の存在は確認できなかった』と松野大臣が言っているので、それ以上でもそれ以下でもない」と述べました。
 さらに、菅官房長官は、記者団が、「政府としては、文書の存在は無かったということか」と質問したのに対し、「そういうことではないか」と述べました。
■松野文科相「会見の様子知らない」
 松野文部科学大臣は、25日夕方、総理大臣官邸で記者団に対し、「前川前事務次官の記者会見の様子を、会議に出ていて全く存知あげておらず、自分が把握していない内容について無責任に発言することはできない」と述べました。
■自民 小此木国対委員長代理「国会招致 必要性感じない」
 自民党の小此木国会対策委員長代理は、NHKの取材に対し、「文書については政府も国会で『確認できない』と答えており、不確定要素のある文書から話が始まっている。野党側から正式な要求が来ているわけではないが、現段階で前川前次官の国会招致の必要性は感じていない」と述べました。
■公明 大口国対委員長「何らかの意図感じる」
 公明党の大口国会対策委員長は記者団に対し、「事務次官だった時は何ら発言していないのに、辞めてから、なぜ今、こうした発言をするのか分からず、何らかの意図が感じられる。問いただすべきは、文部科学大臣や文部科学省の責任ある現職の方々であり、説明を求めれば責任を持って答えると思う。前川前次官は、文部科学省を辞めていて、文部科学省を代表する方ではないので、前川氏を呼んで何かを解明するということは違う」と述べました。
■民進の調査チームに文科省「文書は確認できず」
 文部科学省の前川前事務次官の記者会見を受けて、民進党は、調査チームの会合を開き、文部科学省に、文書の存在などの事実関係を改めてただしました。
 これに対し、文部科学省の担当者は、「前川氏の発言は確認していない。すでに調査したが、文書は確認できなかった。われわれとしては調査したので、それに尽きる」と述べました。
 調査チームは今後、前川氏から直接、事実関係について話を聞きたい考えで、会合への出席を求めていくことにしています。
■民進 山井国対委員長「政府の隠蔽明らかに」
 民進党の山井国会対策委員長は記者団に対し、「当時の文部科学省の事務方のトップが、文書を本物と認め、『行政がゆがめられた』と発言したことは、極めて重大だ。政府が一体となって真実を隠蔽していることが明確になり、言語道断だ。前川前次官は、『証人喚問に応じる』と言ったので、与党は、拒む理由は無く、早急に前川氏の証人喚問を実施すべきだ。また、安倍総理大臣の今までの発言が正しかったのかも問われるので、早急に予算委員会の集中審議を開くべきだ。安倍総理大臣が、身の潔白を証明したいのであれば、正々堂々と、国会の場で説明してほしい」と述べました。
■共産 穀田国対委員長「文書の信ぴょう性高まった」
 共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で、「『総理のご意向』と記された文書の信ぴょう性が、いよいよ高まってきた。真相究明が国会の責務であり、前川前事務次官は『証人喚問には応じる』と述べているので、国会として証人喚問を行うべきだ。森友学園の疑惑の際には、自民党が、わざわざ証人喚問を要求したのだから、今回も当然、応じるべきだ。また、『総理のご意向』という問題が取り沙汰されているわけで、安倍総理大臣に対して真相究明を求めるため、予算委員会の集中審議も当然必要だ」と述べました。
■維新 遠藤国対委員長「証人喚問か参考人招致必要」
 日本維新の会の遠藤国会対策委員長は、記者会見で「記者会見の内容を見ると、はぐらかしている部分もあるので、明確にするために、与野党ともに合意形成が図れれば、証人喚問なり参考人招致も必要ではないか。一方で、きょうの段階では、完全に一方通行の話なので、本当に真実がどこにあるか確認したうえでないと、何でもかんでも証人喚問すればいいというものでもない。文部科学省自体の自浄作用も、この機会に働かせてもらう必要がある」と述べました。
■問題となった文書とは
 会見で指摘された文書は獣医学部の選考が続いていた去年9月から10月にかけて、文部科学省と内閣府の担当者などとのやり取りを記したとされる複数の記録です。
・「内閣府の回答~総理のご意向」
 このうち、「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」と書かれた文書は、今治市に獣医学部を設置する時期について、「最短距離で規制改革を前提としたプロセスを踏んでいる状況で、これは総理のご意向だと聞いている」と書かれています。
・「内閣府からの伝達事項」
 別の文書では、内閣府側が、平成30年4月にこの学部を開学するのを前提に文部科学省側に最短のスケジュールを作成するよう求めたと記されています。さらに、内閣府側が「これは官邸の最高レベルが言っていること。山本大臣も『きちんとやりたい』と言っている」などと述べたと書かれています。
・「内閣幹部メモ」
 さらに、内閣官房の幹部からの指示をまとめたとする10月7日の日付のメモには、「四国には獣医学部がないので、その点では必要性に説明がつく」という発言のほか、「加計(かけ)学園が誰も文句が言えないようなよい提案をできるかどうかだ」という発言が記されていました。
・「9/26メモ」
 去年9月下旬の日付が書かれた文書には、内閣府と文部科学省との打ち合わせとされる内容が記されていて、このなかで内閣府の幹部は「平成30年4月にこの学部を開学するのを大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」と文部科学省側に要請しています。これに対し、文部科学省側が、「今治市の構想を実現するのは簡単ではない」と答えると、内閣府側は「できない選択肢はない。やることを早くやらないと責任をとることになる」と述べたと記されています。
・「11/8のメール」
 メールの画面を印刷したと見られる文書には、文部科学省の担当者が加計学園について省内の関係する部署に一斉にメールを送信したとされる内容が書かれています。この中では、獣医学部の設置場所が決まる前に、担当課の職員が大臣や局長から、「加計学園に対して、文科省としては現時点の構想では不十分だと考えている旨、早急に厳しく伝えるべき」と、特定の学校法人の申請内容について指示を受けたと記されています。
 これらの文書やメールについて、松野文部科学大臣はいずれも「調査の結果、確認できなかった」としています。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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産経ニュース 2017.5.25 20:48更新
【加計学園】前川喜平前文科次官は「第2の籠池」?! 登場にわきたつ野党
 前川喜平・前文部科学事務次官は25日の記者会見で、「総理のご意向」などとする文書を「本物だ」と爆弾発言した。政権への攻撃材料を自ら提供する構図は、森友学園の籠池泰典前理事長のケースとも重なる。民進など4野党は、前川氏を国会招致する構えで「第2の籠池氏」のように国会戦術へ生かす構えだ。
 「私の後輩たちやお世話になった大臣、副大臣といった政務三役の方々にご迷惑をおかけするかもしれず、大変申し訳ない」
 前川氏は会見で、自らの暴露会見で古巣に迷惑がかかると謝罪した。しかし、学校法人「加計学園」(岡山市)の大学獣医学部新設計画をめぐる問題の経緯はよどみなく語り、政権との対決姿勢を鮮明にした。
 25日の民進党「加計学園疑惑調査チーム」会合は盛り上がりをみせた。
 「前の事務次官がハラを決めているんだ。調査したらいかがですか」
 福山哲郎幹事長代理はこう語気を強め、出席した文科省の官僚に対し、記録文書に関する調査を求めた。
 蓮舫代表も記者会見で「『行政がゆがめられている』という言葉の重みに共鳴した。時の権力者と前事務方のトップのどちらかが嘘をついている」とたたみかけた。
 民進党など野党は、組織犯罪処罰法改正案の衆院通過を許し手詰まり感が漂う中だけに、加計問題を終盤国会最大の攻撃材料に据える構えだ。同時に、文科省の天下り問題に関与して責任を問われた前川氏を“応援”することになる。
 日本維新の会の遠藤敬国対委員長は記者会見で「なぜこのタイミングで会見したのか腑に落ちない」と首をかしげた。(松本学)

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
>「あったものをなかったことにはできない」
 前川喜平、如何にも胡散臭い。芝居がかった台詞。
>ことし1月、辞任しています。
 籠池氏同様、もはや失うものなどない身ゆえ、同じ落ちるなら大きいもの(最高権力者)を道連れに、大事件の役者として落ちようとでも思案しているか・・・。さっぱり分からん。
 今、世界は大きく動いている。このようなとき、民進党は国家国民を守ることを第1に考えているか? そうは思えない。憲法改正問題も、然り。日本・国民を守るには、憲法改正が急務だが、民進党はその気配すらない。何年、何十年経っても、与党をやっつけることしか考えぬ。「平和」とは、放っといて続くものじゃない。
 森友・加計学園問題・・・民進党よ、いい加減にせい。
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