【沖縄の真実】移設反対派のシンボル・辺野古テント村の実態 地元は無関係の“座り込み”
zakzak2013.11.07
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米軍普天間飛行場の移設反対派にとって最大のシンボルといえば、名護市辺野古の「テント村」である。8年以上前から座り込みが続けられ、地元住人がこぞって反対しているような印象を全国に広めている。
「米軍基地撤去」を掲げる野党の国会議員が沖縄を訪ねた際は、辺野古漁港にあるテント村を激励する報道も見られる。本土からの修学旅行生の見学コースの1つにもなっている。
沖縄県民ですら「辺野古の人たちは移設に反対している」とだまされているが、前回記したように、辺野古区の住民は、普天間移設先である地元の米海兵隊キャンプ・シュワブと歴史的に友好な交流を続けており、移設を条件付きで容認している。
では、テント村の実態とは何なのか。
私は辺野古漁港で漁業を営む人々に確認したが、彼らは「テント村には辺野古区の住民はいない」と断言していた。テント村は「ヘリ基地反対協議会」という団体が、名護市が管理する漁港施設の一部を不法占拠してテントを設置し、全国の市民団体などに呼びかけて座り込みを続けているのである。地元とはまったく関係がないのである。
逆に、辺野古区の住民はテント村に不快感を示し、「テント村を撤去してほしい」と団体側に要求してきた。らちが明かないため、辺野古区の区長は2012年3月、テント村の撤去を求め、区民763人分の署名を名護市の稲嶺進市長に提出している。
当時の全国紙の記事を見ると、普天間移設に反対している稲嶺市長が「話し合いで解決できる方向を模索したい」と応じたのに対し、辺野古区民からは「早く解決しないと、実力行使をしようという若者も出かねない」という激しい意見まで出ている。
こうした経緯があるのに、沖縄メディアはいまだにテント村について、「辺野古移設に反対する住民らの座り込み」などと伝えている。沖縄メディアが伝えるテント村のイメージは、実態と180度違う。
テント村といえば、東京・霞が関の経産省前の国有地を不法占拠している反原発のテント村がある。国は今年3月、撤去を求めて東京地裁に提訴したが、稲嶺市長は違法状態を放置し続けるのか。
キャンプ・シュワブのフェンスには、移設反対派がリボンやメッセージを書いた布などを貼り付けている。そこには団体名などが書かれているが、それを見ると、ほとんどが本土から来た人たちであることが分かる。
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【沖縄の真実】沖縄の「属国化」を見据える中国 琉球独立運動を後押しする報道も
zakzak2013.11.08
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2010年9月の尖閣沖中国漁船衝突事件直後から、中国メディアは「沖縄(琉球)は中国の属国だった」「日本には琉球の主権がない」「琉球人民は沖縄返還以降、反米・反日の独立運動を休むことなく続けている」といった、記事や論文を流していた。
私は当時、「何をバカな」と一笑に付していた。沖縄にも琉球独立を主張する政党はあるが、県知事選に候補者を擁立しても得票率1%に満たないなど、まったく話にならなかったからだ。
ところが、今年5月15日、状況は変わった。沖繩で「琉球民族独立総合研究学会」が設立され、地元メディアが大きな紙面を割いて、「琉球民族に自由を」などと、それを肯定的に報じたのである。
中国共産党の機関紙、人民日報の国際版「環球時報」は翌16日、「中国の民衆は支持すべきだ」とする社説を掲載した。中国の各テレビ局も「沖繩では琉球独立旋風が起きている」などと、独立学会のインタビューや、反米集会の映像を組み合わせて報道した。
まるで、事前に準備していたかのような、素早い反応である。
独立学会は「日本からの独立」を前提として設立されている。一体どのように独立を実現させるつもりなのか。
同学会の中心的存在である龍谷大学の松島泰勝教授が10月1日、東京の明治大学で「もはや琉球独立論しか選択肢はないのか」というテーマで講演をした。
その中で、琉球独立を急ぐ理由について、「日本は、沖縄を捨て石にして、尖閣で戦争をしようとしている。琉球を戦場にしないために急いで独立する必要がある。琉球を国連の非自治地域(植民地)に登録すれば日米が尖閣で武力行使できなくなる」と語った。
実現方法は、(1)県議会で、国連の非自治地域リストへの登録を認める決議をする(2)国連で、琉球を「非自治地域」に認定し、日本の植民地であると国際的に認める(3)独立の是非を問う住民投票を行う(4)投票結果によって、独立が国連で承認される-という。
ただ、沖縄県議も「琉球独立」には抵抗があるため、次のような説得方法を考えていた。
「非自治地域認定されると、沖縄単独で『オスプレイ撤去』や『米軍基地撤去』といった交渉を、米国と直接交渉することができる」
「実際に独立しなくても、決議するだけでも基地交渉などを有利に運ぶことができる」
いかにも、冲縄の政治家がコロッと傾きそうで、ゾーッとした。
それにしても、「日本は尖閣で戦争をしようとしている」という主張には納得できない。尖閣は日本固有の領土であり、海上自衛隊護衛艦に火器管制レーダーを照射するなど、軍事的挑発を仕掛けてきているのは中国である。
中国は、沖縄属国化を見据えて、独立運動を支持しているとしか思えない。沖縄県民、沖縄県議の方々に言いたい。沖縄をチベットやウイグルのようにしていいのか。
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◇ 【沖縄の真実】(1)普天間基地の辺野古移設 反対する現地住民はいない… 仲村覚 2013-11-07
◇ 【沖縄の真実】(2)辺野古テント村の実態 地元は無関係の座り込み / (3)沖縄の「属国化」を見据える中国 2013-11-08
◇ 【沖縄の真実】(4)毛沢東と復帰運動 琉球を狙う中国共産党の壮大な野望 仲村覚 2013-11-20
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