産経ニュース 2015.7.8 00:01更新
財務事務次官に田中氏 異例の3代連続同期 首相とのパイプ生かし、満を持しての登板
財務省の事務次官に田中一穂主計局長が7日、就任した。同省は、木下康司氏(現・日本政策投資銀行副社長)に香川俊介氏、そして田中氏と、昭和54年入省同期が3代続いて次官に就いたことになる。異例ともいえる人事ではあるが、田中氏は安倍晋三首相との距離が近く、満を持しての登板でもあった。
麻生太郎財務相は7日の記者会見で、同期が3代続いて次官に就くことについて「過去にも例がある。経済再生と財政健全化の両立への対応といった観点で、主計局長と主税局長の両方を経験している田中氏を充てた」と述べ、異例でないことを強調した。
田中氏は第1次安倍政権の首相秘書官を務めていた。昨年の木下氏の後任次官人事をめぐって一時、主計局長の香川氏ではなく主税局長の田中氏の名が取り沙汰されたほどだ。
ただ、財務省には主計局長が次官になるルートがほぼ確立されており、先に香川氏が次官に起用され、田中氏は主計局長に就いた。
財務省は、消費税率10%への引き上げを平成29年4月に何としても実現させたいところだ。財政健全化をめぐって対立した官邸サイドとのパイプを太くするためにも、田中次官への期待は高まっている。
◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 財務省の天皇 勝栄二郎事務次官と香川俊介官房長には逆らえない/野田政権は直勝内閣/メディア工作部隊 2011-10-02
...............